漫画家の収入は主に「原稿料」と「印税収入」です。 原稿料は基本的には制作原資であり、アシスタントを使うのであれば その人件費を含めた制作費でかなり飛んでしまいます。 週刊連載などは複数人アシスタント居ることも普通なので、 原稿料だけでは赤字という人も珍しくはありません。 自分だけで描いているごく少数は原稿料が丸々収入になりますが、 どちらにせよ生活費はそこから捻出していかねばなりません。 原稿料の差は実績によって多少は開きますが、 どんなに大きく見積もっても 新人と大人気作家でも3倍の開きになること自体が珍しいです。 新人は7000~10000円前後ですし、 映像化作家でも原稿料が20000円行かないことは普通です。 (ある漫画家さんはアニメ化までいっても13000円でした) 漫画家の収入格差は主に印税で広がるわけですね。 10万部作家と100万部作家と1000万部作家では文字通り桁が違います。 仮に映像化したとしても直接収入につながるのは 人気に応じて本が売れることによる印税がメインで、 (契約にもよりますが)通常の商業連載の場合、 いわゆる映像化の権利料やグッズ等のロイヤリティも 漫画家に大量にお金が入ってくるようにはなっていません。 ここは良く勘違いされている点だと思いますね。 アニメの円盤やおもちゃやグッズというのは出資者が その出資比率に応じた利益配分によってお金が入るので、 例えばアニメの円盤がどれだけ売れても原作者が出資してないのであれば その売上の一部が入ることはありません。 これはアニメ制作した会社も同様で、 あくまでもリターンは出資比率に応じています。 漫画というのはどんなに人気があっても 展開が続いていない限りは数年で絶版になります。 本屋に行って10年前どころか数年前の作品も ほとんど本屋に並んでいませんよね? それはつまり重版が掛かっていないということです。 「印税」というのは刷られた数に応じて契約した割合で計算されます。 重版されない、絶版するなどすれば当然印税収入は0です。 ドラゴンボールのように、超ロングスパンのコンテンツであったり、 スピンオフなどが出てくるようなコンテンツだと 原稿料が無くなっても原作者にも長い期間お金が入りますが、 「一時期人気があった作品」というのはその作品による収入は 増刷されない限りはいずれ0になるわけです。 これも出版業界では大ヒットの部類ですが、 仮に累計100万部売れたとしても500円の本の計算で5000万円です。 税金で引かれることを考えれば「夢の印税生活」には程遠いわけですね。 複数シリーズでそれぞれ100万部を出せれば かなり良い生活が出来るでしょうが、そんな人はごく少数です。 これが1000万部とかになってくるとよほど無駄遣いしない限りは 印税の収入だけでほぼ一生暮らせるでしょう。 しかし、家族が居たりするならば やはり色々厳しくなってくるかもしれません。 それに累計1000万部というヒットは漫画家全体でも上位0.1%未満です。
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貯蓄がなければ大変ですね。 印税も「重版」がなければ結局ないも同じです。 しがみついて続けたいと思っているなら 売れてない漫画家と芸人とアーティストはかなり大変です。
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はい。 連載の時には、アシスタントを自分で雇って原稿を仕上げるので、原稿料だけではやって行けず単行本の印税が頼みの綱。 今はネットの普及で電子書籍化もあるから収益構造が変化しているかも知れませんが、とにかく漫画家は個人事業主なのでかなりの出費を伴う仕事です。 それに見合った収入が無ければ続けられません。 となれば、何作も連載を継続して安定した収入を確保出来無ければ、その内まずアシスタントが雇えなくなります。 プロ以前のように、全てを自分で描かなければならなくなり、出版社や編集部との関係によっても違いますが、連載はもちろん読み切りの掲載すら確約されるものではありません。 人気は水ものなので、一度ヒット作を世に送り出せても、それが続くとは限りませんから、プロの漫画家で居続けられるだけでも、まだマシかも知れません。 もちろん、鳥山明を始め、連載そのものはもう無いけどヒットの仕方が飛んでも無くて、1作、2作で一生遊んで暮らせるレベルの人は違いますけどね(^^;
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