業務委託契約と雇用契約の違いについて 法律や労働の実態に詳しい方、教えてください。 私は現在業務委託契約で働いて…

Question

業務委託契約と雇用契約の違いについて

法律や労働の実態に詳しい方、教えてください。
私は現在業務委託契約で働いています。雇用契約と業務委託契約の違いについては、以下のように認識しています。

■雇用契約：労働者は労働法によって守られる代わりに、雇用されている企業の指示に従って働くのが原則。労働力を提供する代わりに給与をもらうという主従関係がある。

■業務委託契約：業務を委託してきた企業に雇用されているわけではない＝その企業の労働者ではないので、労働法が適用されない。
両者に主従関係はなく、業務に関する細かい指示（働く時間や場所など）を受けることがない。

引用元サイト：https://ten-navi.com/hacks/article-336-27722

ただ、このサイトにも書かれていますが、実態としては、業務委託契約であっても、委任者の指揮監督下に置かれて稼働時間を管理されたり、業務を押し付けて残業させられたりするなど、実質的に直接雇用と同様の扱いを受けているケースも多いように思います。

あくまで法律上は（？）業務委託契約は指揮監督下に置かれない、働く時間など指示を受けない、等々言われていても、現場の実態としては、働く時間や場所を指示される業務委託契約も多く、よっぽどの不当な扱いを受けていない限りは問題にはできない……という感じなのでしょうか。

自分が業務委託契約で業務をお願いすることになったら、「働く時間や場所など業務の細かい指示はしない」という認識でいようと思っていますが、
自分が業務を受託する側となったら、たとえ働く時間や場所をこまかく指示されても、「それって雇用契約なのでは？」とあまり文句は言えない（イヤだったら断るしかない）のでしょうか。

Answer 1

ご認識で正しいと考えます。

「働く時間や場所など業務の細かい指示はしない」という認識は、全く正しいと考えます。しかし、世の中ではそうではないとのご指摘も、良く理解なさっていらっしゃると思います。

ウーバーや運送系の業務委託では
主：「これを、○時○分までに△に届けろ！」
従；「それって、「これを、今すぐ、全速力で」という、細かい指示ではありませんか？」
主：「そんなことはない！ただ届ければ良い。あとは全て君の自由だ。」
と、文句も言わせないブラック合法がまかり通っています。

私は、雇用の業務委託化に危機感を持っておりますが、一方、政府は副業・起業を推奨しており、小中学生に起業を勧める教育まで始めています。

電通の「ニューホライズンプロジェクト」も、「君も社長になろう！」で、従業員の個人事業主化に成功しました。在宅勤務化で本社を売却する手法はこれから広がると思います。

国民が２４時間戦う社会になり、豊かになれば良いと思いますが、どうも怪しいのではないかと、疑う気持ちがあります。

ご質問者様は、社会の動きまで、正しく理解なさっていると思います。

Answer 2

ご質問ありがとうございます。
まず、ご認識の通り、雇用契約と業務委託契約の最も大きな違いは、指揮命令権の有無にあります。つまり、雇用契約では雇用者による指揮命令権が認められており、労働者は指示に従って業務を行います。一方で、業務委託契約では、委託者が業務の達成方法や時間、場所などを指示することは原則として認められておらず、委託契約に基づいて独自に業務を遂行することになります。
しかしながら、業務委託契約でも、実際の働き方によっては、雇用契約と同様の労働条件を課せられることがあります。例えば、委託業務の達成に必要な作業時間や場所が厳密に決まっていたり、委託者からの細かな指示に基づいて業務を遂行しなければならない場合などは、労働者が直接指揮命令を受ける形態となり、雇用契約と同様の扱いを受けることがあります。
また、労働条件が違法である場合、法律に基づき労働者が正当な賃金や休暇を得られるようになっています。例えば、労働基準法は、労働時間や賃金、休暇等の労働条件を定めています。従って、雇用契約でも業務委託契約でも、このような労働条件が違反された場合、違法労働行為として訴えることができます。
最後に、業務委託契約を結ぶ場合、契約書に明記されている労働条件や内容をよく確認することが重要です。また、必要に応じて専門家のアドバイスを仰ぎ、自分自身が納得できる契約内容であるかを確認することをお勧めします。