警察官は、「正確には」ではなく、刑事訴訟法(第189条第1項)により「司法警察職員」という刑事訴訟法上の資格があり、その職務を行うということです。 また、警察官には、犯罪捜査を行う「司法警察」の機能だけでなく、災害時の住民への指示、風俗営業許可、銃砲所持許可、古物営業許可、自動車運転免許など都道府県公安委員会の行う行政事務の補助執行、風俗営業所への立入調査、不審者に対する職務質問、不良少年の補導活動、遺失届の受理などなどたくさんの「行政警察」的な仕事もあり、常に司法警察職員、犯罪捜査の仕事ばかりをしているわけではありません。 なお、供述調書には「警視庁○○警察署司法警察員警部補○○○○㊞」「神奈川県○○警察署司法巡査○○○㊞」などと署名押印しています。 警視庁本庁や警察本部の各課、各隊だと、「警視庁○○警察署派遣 警視庁第一機動捜査隊司法警察員巡査○○○○㊞」のようです。 実態は、警察庁キャリアのごくごく一部、定年退職間際のノンキャリア都道府県警察官のごくごくごく一部が、司法試験に合格しているだけで、現役警察官ではほぼいません。 ただ、警察学校の教養(研修の意味)で法律を学ぶ時間数は、検事よりかなり長いですよ。 司法試験に合格していなくとも、特定の法律分野や捜査手法では、司法警察職員の方が検事より詳しい(特に警察本部勤務者)こともあり、一般に激論は常に交わしているようです。 ただ、警察官は、犯罪の予防や鎮圧に威力を発揮し、逮捕して検察官に送致してナンボの世界ですが、一方、検事は、起訴後の公判維持を主眼に起訴して有罪にしてナンボの世界、相応の重い刑罰に処してナンボの世界ですから、そこんところの違いで証拠収集や証拠評価、検察官の処分で「激論」となるようです。 検事と激論を交わすには司法試験合格者のほうが有利でしょうけど、同合格者でなくとも検事より捜査経験・知識や特定の法律知識に優れている警察官はたくさんいます。 ドラマ「相棒」の杉下警部はドラマの世界でありますが、警察庁キャリアは国家公務員総合職試験で上位成績を取った東京大学法学部卒業者ですから、司法試験に現役合格していても難に何ら不思議ではありませんが、捜査現場の経験がほぼないため、検事とは話にはなりませんね。 そもそも「杉下警部」のようなキャリアは実際にはおらず、実際なら既に警察を辞めさせられていますし、実際の警察庁キャリアの警部とは、採用2年目の23~24歳の警察署の刑事課長代理と警察大学校再入学中ですよね。 警察官の階級が上の警部とか警視だと、巡査から叩き上げのノンキャリアですらも捜査経験0~1年の警務や警備公安出身者が著しく多いため、実際、検事と刑事捜査の話はできませんよね。
警察官の大部分は地方公務員のノンキャリアですので,この人たちの中には間違いなく1人も合格者はいません。 全国で600人程度と言われる国家公務員である,キャリア警察官の中には箔をつける為に司法試験に合格した者はいますよ。但し,司法制度改革後は相当少なくなっているはずです。何故なら大学2年時に予備試験に合格し,3年時に司法試験に合格する必要が有るので,時間的に厳しいからです。 キャリア公務員で,司法試験に合格している者としては,財務省と警察庁に多いようですね。元財務官僚の山口真由氏も3年生の時に司法試験に合格しています。 尚,警察官が検察官と激論交わすことなど有りませんよ。
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