出先から本省への出向について

Question

出先から本省への出向について国家一般職の一次試験に合格した者です。その後、官庁訪問をしましたが本省から内々定をいただけませんでした。出先機関から内々定を貰っている状況です。

本省で勤務することが夢だったので落ち込んでいます。

出先機関から本省勤務、というのは可能なのでしょうか？また、本省に移った後、しばらく継続して本省に勤め続けるのは可能でしょうか？

初歩的な質問で申し訳ございません。

Answer 1

地方局にいますが、本省勤務経験もある公務員です。
出先から本省勤務は、省庁により様々ですので、他省のことはわかりません。

私は国土交通省の地方整備局なので、国交省のことを書いておきます。
国交省は、本省採用の一般職は極僅かで、地方出先機関である地方整備局(8局)、地方運輸局(9局)、北海道開発局、地方航空局(2局)の職員が出向して本省で数年から5.6年という期間で代わる代わる本省へ行ってます。特に、地方整備局や地方航空局、運輸局と直接密接なつながりがある局(本省道路局と地方整備局の道路部、本省航空局と地方航空局などなどたくさん)は、一般職の職員は地方局からの出向がほとんど、本省採用は総合職という形になってます。
国交省一般職の本省採用は、あまり地方出先機関と関わり合いが薄い部署がとるのと、それ以外は極少数の本省採用一般職組。大多数の一般職の職員は地方局採用で本省出向。

また、地方に戻る前提で本省に行ったものの家庭の事情(首都圏で子供が学校に入ったとか.配偶者が東京とか)や本省の仕事を続けたという理由がある場合、本籍を本省に変えてもらうことも局によってはあります。ただ、本省は地方局より、やや昇格は早いのですが、激務続きと首都圏のラッシュ通勤、生活費の高さなどから、はっきり言って、本省を志望する職員は少ないのが現実でした。
本省一般職って、霞ケ関のことを知らない人にとっては、〇〇省〇局勤務と、なんかカッコよく凄いように捉えてられますが、クタクタになるまで働き、キャリアに顎で使われ、あまり報われないと思いますよ。
キャリアは一般職以上に激務ですが、彼らは昇格、昇給も一般職より超特急であがるし、転勤が多い分、すぐ地方局や自治体出向でそちらで幹部になってチヤホヤされて息抜き出来ることもあるけど、
ノンキャリアの本省一般職は、普通で上まで上がって課長補佐までから、課長は当たり前、その上の審議官や局長、地方局の部長や局長が当たり前の総合職とは大きな違い。総合職は本省激務む耐えても報われる将来があるけど、一般職はそれはほとんどない。
それと、大抵の省は本省は残業代が実残業時間の8割カット、土日出勤はほぼ手当なしが横行してます。残業予算枠使い果たせばあとは、みてもらえないですから。
本省は、国会待機、対応とか多数の職員が居残りするので、あっという間に残業予算が無くなってしまう。
残業代については、地方出先機関の方が実残業時間で支給してくれるから、本省勤務が基本給多少高くてももらう額は変わりませんでした。
それと本省採用と胸を張ろうにも、本省の骨幹の仕事は政策、法令の企画立案、制度形成などですが、どこの省もそれは総合職の仕事の分野。
一般職がするのは、総務系や統計、許認可業務や、総合職が携わる新規政策等の立案過程で必要な裏付けのための
データ整理とか、根拠資料集めとかばかりですよ。

Answer 2

同一省庁であるならば、極稀に本省の移動があります。
この場合は、地方から本省の移動辞令が出た瞬間から霞ヶ関の職員です。

また、出向扱いの短期移動もあります。
これは、短期で出戻りです。

両方とも薄い薄い可能性ですが、あると言えばあります。

言い方は悪いですが、出先の職員は本省課長補佐級になれれば大出世です。
そこも踏まえて考えてみましょう。

Answer 3

その出先機関の採用パンフレットなどに、採用後のキャリアの歩み方など書かれてはいないでしょうか？
正直機関によってまちまちです。

大抵、本省勤務になった場合、2、3年程度は居続けることはできると思います。

どうしても本省勤務がいいということならば、就職浪人するか、あるいは一旦出先に就職して様子を見て、国家一般職を受け直してみてはいかがでしょうか。

また、地上の辞退者(特別区など)を見越して、本省の採用係に電話で、面接をしてくれないかお願いしてみるのも手かも知れません。