保守主義の原則 企業の財政に不利な影響を及ぼす可能性がある場合には、これに備えて適当に健全な会計処理をしなければならない。(企業会計原則 一般原則六) 繰延資産 すでに代価の支払いが完了しまたは支払義務が確定し、これに対応する役務の提供を受けたにもかかわらず、その効果が将来にわたって発言するものと期待される費用。(企業会計原則 注解一五) ゆる〜く解説しますと、 ・負債を返さなきゃいけないのに資産の欄を見たら繰延資産しかない!繰延資産には換金性がないから返せないぞ! ・本来なら費用計上するのに資産にしたから利益がたくさんでてきた!だから配当の金額も多いや!やばい! ってことですね。 故に繰延資産は5項目と数が少なく、早期償却を要求しているわけです。 また、換金性がないため分配可能額の計算をする際に差し引かれます。(のれんも同様)
将来は何がおこるかわからないため、会社は将来になにかと不安があります。そういった不確実性に対して確実な資金をなるべくたくさん持っておいたほうが安全です。 保守主義というのは、会計の最低限のルールを守るなか、費用は早めに多めに認識し、収益は遅めに少なめに認識しよう。という要請です。 繰延資産は、この要請とは逆に、費用を遅めに認識している。ということです。 当期に支払いはすんでるけど、適正な期間損益をもとめるため、当期の費用じゃなく、将来の費用にするため、資産(=将来の費用)として繰り延べようとしています。 繰延資産は、お金を生み出すようなものじゃないため、将来の不確実性に対して、大量に計上することに問題があるというわけです。
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