みなし残業40時間の会社は上場可能ですか？

Question

みなし残業40時間の会社は上場可能ですか？私が勤めている会社は見なし残業40時間設定です。
実際は毎月30時間以上は残業しています。
今会社側は、実際の勤務実態を把握しようとしていて、業務時間内の移動時間などのデータを取ろうとしています。おそらく、上場を見越しての対応だと思います。
今後、みなし残業時間の是正などは有り得ると考えても大丈夫でしょうか？

Answer 1

データを集めた上で40時間では多すぎると考えたならその時間を短くするでしょう。
違法性はありませんので上場には影響しません。

Answer 2

「みなし残業40時間」などの労働時間制と株式市場の上場とは全く別なので可能です。

ただし、ご質問の「みなし残業40時間」は、事業場外労働制のみなし労働時間制ではなく、内容から固定残業代制だと思われますので、その前提でお答えいたします。

「今後、みなし残業時間の是正などは有り得る」か否なは、会社のコンプライアンス次第だと思います。

現在、中小企業が月60時間を超える時間外・休日労働時間に対する割増賃金の割増率を五割以上支払わなくても良いよう、猶予(現在、未だに猶予期間は定められていない。)されているのも、このコンプライアンスがない中小企業事業主の団体が支持する国会議員に圧力をかけての結果です。

上記のような中小企業事業主は、改善しようと「実際の勤務実態を把握しようとしていて、業務時間内の移動時間などのデータを取ろうと」なんてことはしようとしないので、そちらの会社はまだ見込みがおありだと思われます。