始末書を書かない労働者に対する規程を就業規則に具備するとしたら、どんな文章になりますか？

Question

始末書を書かない労働者に対する規程を就業規則に具備するとしたら、どんな文章になりますか？

Answer 1

ネットであちこち検索してみましたけど、

始末書は、憲法１９条に定める国民の思想・良心の事由に基づき提出されるべきものです。

なので、始末書を提出しない事実そのものを懲戒の対象にはできないというのが、裁判所の見解としているみたいです。（判例で、そういうのがあるわけではないみたいですが。）

とはいえ、会社としては第３者や利害関係者等への責任など明確にするというもろもろの事情があるわけですから、始末書を提出しないことを認めると、トラブルを余計大きなものにしてしまうリスクが高いわけですから、報告書又は顛末書という形で従業員の「事実の報告」をさせることができ、この報告書を従業員が提出しないことは懲戒の対象となるというのも裁判所の見解だそうです。

なので、以下のような文例を考えてみました。（モデル就業規則をだいぶいじりましたが）

【懲戒の種類】
第○条
１ 当社は、従業員が次条のいずれかに該当する場合は、その情状に応じ、次の区分により懲戒を行う。
一 (けん責) 始末書を提出させて将来を戒める。
二 (減給) 始末書を提出させて減給する。ただし、減給は１回の額が平均賃金の１日分の５割を超えることはなく、また、総額が１賃金支払期における賃金総額の１割を超えることはない。
三 (出勤停止) 始末書を提出させるほか、14日間を限度として出勤を停止し、その間の賃金は支給しない。
四 (懲戒解雇） 予告期間を設けることなく即時に解雇する。
2 始末書は、本人の憲法19条に定める「思想・良心の自由」に基づき、提出されるべきものであるため、従業員は始末書を提出しないことができる。
3 当社は、「従業員が始末書を提出しない事実そのもの」を懲戒の対象とはしない。

【従業員が始末書を提出しない場合の手続き】
第○条
1 従業員は、前条における始末書を提出することを拒否する場合、従業員は当社に事実を正確に把握させるため、報告書を提出しなければならず、これを拒む場合は懲戒の対象とする。
2 前項における懲戒は、当社が始末書の提出を求めた事情や、状況の重要性等勘案し決定する。
3 前項の決定された懲戒の種類が第二号～第四号のいずれかの場合は、始末書の提出を要しない。
4 本条に定める報告書は、次の各号に定める事実を当社にわかりやすく伝えるよう努めなければならない。
一 Who（誰が）
二 Where(どこで）
三 When（いつ）
四 What（何を）
五 Why（なぜ）
六 How（どうやって）
5 従業員は、本条に定める報告書に虚偽を記載してはならない。
6 当社は、従業員が本条に定める報告書に虚偽を記載したこが判明した場合、当該従業員を懲戒の対象とすることがある。
７ 当社が必要があると認めた場合は、従業員に本条に定める報告書に書きなおしを命じることがある。
８ 前項における書きなおしに従業員が応じない場合も懲戒の対象となる。

って感じでどうでしょうか。

ご利用は自己責任でお願いします。

Answer 2

それは専門家に聞いてください。

ここで聞くような内容ではないですよ。

Answer 3

始末書提出も業務命令だから、すでに就業規則上に条文があるだろう。

一般には、業務命令違反は、幾度が是正命令を出した上で懲罰委員会に掛けると、なっている。

Answer 4

法律に抵触しないよう気をつけなければなりませんので、社労士のようなプロに作成を依頼することをお勧めします。

punpunpun15666さん