陸上自衛隊の一般曹候補生の階級はどこまで上りますか？

Question

陸上自衛隊の一般曹候補生の階級はどこまで上りますか？

Answer 1

入隊式で2等陸士に任官します。
その後、1等陸士、陸士長までは無試験で昇任します。
陸士長から3等陸曹へは昇進試験を受けて、合格後に陸曹候補生に指定され、陸曹教育隊に入校し半年間の教育期間を経て3等陸曹に昇任します。
ここまでは最短で2年半です。私の部隊は最短で陸曹になる人はその期で1人でした。2選抜、3選抜が一般的で、それまでに受からなければ退職する人が多かったです。しかし、他の部隊は5~7年陸士を経験してから陸曹教育隊に来る人もざらにいました。
陸曹教育隊修了後は、主として陸曹教育隊での成績で2等陸曹、1等陸曹、陸曹長へ昇任します。
順調にいけば陸曹長または准陸尉で定年を迎えます。
また、陸曹長から試験通過後3等陸尉での定年もあります。

また、陸曹昇任後4年経てば部内幹部候補生の試験を受けられます。これは先程の陸曹長での試験とは試験内容が異なります。
幹部候補生に受かれば、陸曹長へ昇任し、久留米の幹部候補生学校へ入校します。
修了後3等陸尉へ昇任、その後は幹部候補生学校での成績に応じて2等陸尉、1等陸尉と昇進していきます。
知っている部内幹部は最高で3等陸佐まで昇進していました。
しかし、幹部候補生に受かるのは私のいる普通科連隊(1000人規模)で1年間に多くて8人、少ない時は1人でしたので狭き門だと思います。
任期制隊員でも陸曹への昇進は一般陸曹候補生に比して遅れますが、1選抜で昇進する一般陸曹候補生から1年遅れるだけで、さほど差は感じることはなく陸曹になることはできます。加えて2年毎に任期満了金も貰えますが、しかし6年間試験に受からなければ退職です。
一般陸曹候補生は陸曹へは必ずなれる(という建前)での入隊になるので、一長一短です。
退職金も一般陸曹候補生と任期制隊員では異なってきますので、受験はどちらも受けて、受かった後にどちらか選択するのが良いと思います。

入隊には任期制、一般陸曹候補生、一般幹部候補生、防衛大学校から幹部候補生などありますので、調べてみてください。
長文、すいませんでした。