日商一級の勉強をしているのですが疑問におもった点があるので質問させていただきます。不動産の流動化(証券化)についてなので…

Question

日商一級の勉強をしているのですが疑問におもった点があるので質問させていただきます。不動産の流動化(証券化)についてなのですが、SPCに売却した不動産を金融商品として扱う場合なぜSPCからの優先出資証券の配当金を土地の譲渡者は処理しないのでしょうか。土地の譲渡に伴う借入金とべつに現金等での収益として扱わないのでしょうか？回答よろしくお願いいたします。

補足

考えていてきづいたのですが、本支店会計の内部利益と同じように考えればいいのでしょうか？

Answer 1

＞SPCからの優先出資証券の配当金を土地の譲渡者は処理しないのでしょうか。
処理します。
不動産の証券化取引を「売却取引」と見なして会計処理をする場合、譲渡会社はSPCからもらう「優先出資証券」を「（投資）有価証券」として処理し、毎年度の配当金は「受取配当金」として収益に計上します。
仕訳で表すと、当社がSPCに不動産を売却したとき
（借）現金預金××（貸）固定資産××
（貸）固定資産売却損益××
（借）有価証券××（貸）現金預金××←優先出資証券
SPCからの配当金受け取り時：
（借）現金預金××（貸）受取配当金××
になります。

＞土地の譲渡に伴う借入金とべつに現金等での収益として扱わないのでしょうか？
不動産の証券化取引が「売却取引」ではなく「金融取引」に該当する場合に、不動産を譲渡した当社は「借入金」を計上します。これは、不動産を担保にして、外部からお金を借りた（金融）取引と考えるからです。
質問者さまの言う「土地の譲渡に伴う借入金」は、不動産の証券化取引を「金融取引」と見なして会計処理する場合のことです。
「金融取引」に該当する場合の譲渡時の仕訳：
（借）現金預金××（貸）借入金××←SPCが発行する社債の金額
（借）借入金××（貸）現金預金××←「優先出資証券」の金額

日商１級でSPCが出題されたのは125回の商業簿記のはずですが、SPCの取引は「売却取引」と「金融取引」の２種類があることを仕訳で確認するほうがよいと思います。
125回の問題では「売却取引」で処理していたものを「金融取引」に修正する問題になっていてややこしい（本番で出題されたら捨てる項目）といった感じだと思います。