解決済み
何をどうしたって、辞めるヤツは辞めます。 でも、打つべき手を打っておかなければ、辞めなくて済む人まで辞めてしまいます。 ですから、まずは「何をしても辞めるヤツ」と、「ちゃんと手を打てば辞めない」人の見極めをなさってください。 「何をしても辞めるヤツ」は存在しているだけで全体のモチベーションを下げますから、さっさと辞めてもらいましょう。 まず、これが1点です。 もう1点は、職場に居場所を作ってあげること。 言い方を変えれば、「私が居るから、ここはやっていけるんだ。私が居なくなるとたちまち困るんだ」と思わせてあげること。 さらに言い方を変えれば、「責任を実感させ、実績を実感させる」ことです。 労働条件や仕事のしんどさ、人手不足、給料の安さ、業務上のリスクの多さは関係ありません。 ようは、やりがいです。 これには、いくつか方法があります。 例えば、患者さんや家族の方の喜びや感謝は、イコール自分の喜びであると、教育することですね。退院の際、それに立ち会うのは一部のナースだけだと思いますが、申し送りのときに「OOさんがお礼を述べておられました」とか、「お菓子をいただきました。3時にみんなでいただきましょう」とか、「OOさんからお手紙を頂きました。そこに張り出しておきますので、ご覧になってください」などの一言を添えるだけでもいいと思うのです。 それから、師長などの部署の管理職が、ひとりひとりと面談することです。口実は、ボーナスの査定でも、今年度の個人目標策定でも、なんでも構いません。ただでさへ忙しいので、「ゆっくり話をしたい」と言ってもなかなか機会が取れないので、前述のような業務上の理由を作って、「忙しいから私もイヤだが、上からヤレと言われているので、やらなくちゃならない」というスタンスを装うなども必要かもしれません。 こうして、大勢の看護師の中の一人ではなく、大切な一人一人である、ということを示すとともに、面談が始まってしまえば、個人の想いをきいてあげればいいのです。 これも、「困ったことはない?」「不満や希望があれば遠慮なく言ってね」では言いづらい。それより、「ボーナスの査定だから、がんばったことはがんばった、できなかったことはできなかったと、アナタ自身が冷静な目で自分を見つめて、自己評価しなさい」とつきつけることが大切です。 その上で、「それはアナタのスキルが低いから勉強しなさい」(期待されている)とか、「それはアナタだけの責任じゃないわね。みんなで解決しましょう」(公平に全体を見てくれている。自分のことも見てくれている)とか、「私の指導が至らなかったせいね。これからも気がついたことがあったら、教えてね」(非をちゃんと認める上司であることを示す)とか、ちゃんと一人一人と向き合っていることを示すわけです。 あとは、ひとつひとつの具体的な業務の知識やテクニックではなく、上司(または先輩)として、ものごとの考え方の大枠を示してあげることです。ある意味、説教をする、です。 例えば、患者さんの死を悲しむのではなく、「苦痛が緩和された」とか「家族との最後の時間がもてた」とか、同じ死でも、この病院で死を迎えられたことを、喜びとして感じられるような物事の考え方を示してあげるわけです。 そして、最後に、安心して信じる仕事ができる環境であることを示してあげること。 つまり、「責任は、私がとるから」と言うやつです。 医療現場だけでなく、いまやなんでも「人のせい」にして、お金を巻き上げればいいという世の中です。 モンスターペアレントがいい例です。 医療事故や医療過誤はいけませんが、まっとうな医療をしてても、成果が出なかったり、不幸にもお亡くなりになられたら、「おまえが悪い」と責められかねない職場です。これでは、使命感と自信を持って、信じる仕事ができません。でも、「問題が起こったら、私が責任をとる」と上司が言えば、「自分に出来る限りのことはがんばろう」と思います。 また、間違ったことやミスに関しては、きちんと叱ることです。 叱り方は様々で、大声で怒鳴る人もいれば、説いてきかす人もいるでしょうけれど、「やめられては困るから、あまり厳しいことは」ではダメなのです。辞められて困るのなら、厳しく育てる。それが愛情ですよね。 とまあ、こんなところで、いかがでしょうか?
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