解決済み
医療職における”師“と”士“についての疑問。 私は今医療学生です。高校時代からずっと気になっていた“師”と“士”の違いについて質問させてください。早速例え話ですが、似た職種で『柔道整復師』と『理学療法士』という職業があります。どちらもケガに対するリハビリ的なイメージを皆さんお持ちだと思いますが色々できることが違ってきます。もちろん物理療法、手技療法といったリハビリテーション行為は柔道整復師も理学療法士も行えますが、ここで違ってくるのは、柔道整復師は開業権を持つ、保険が扱える、骨折と脱臼の整復(応急処置)が行えるが理学療法士は出来ないということです。 上記から私は、柔道整復師は自分の判断でケガの治療が行えるが、理学療法士は医師の指導、指示の元でないとリハビリテーションを行えないという様に解釈し、考えた“師“と”士“の違いは、“師”は自分で患者に治療を施せる(医師も然り)、“士”は“師”の元で従事する者だと言うことです(歯科医師と歯科衛生士もそのイメージ)。 ここで疑問なのですが、ナースは看護“師”ですが、看護師は医師に仕える職業だと勝手にイメージしています。そうなると“看護士”では無いのかな、、思ってしまって夜しか眠れません。私が看護師の事をよく知らないのもありますが、どなたか教えていただけると幸いです。 拙い文章ですが、読んでいただきありがとうございました。よろしくお願いいたします。
161閲覧
1人がこの質問に共感しました
接尾語の「し」には、「師」「士」のほかに「司」もあります。 ..接尾的に用いる「士・師・司」は、いずれも一定の資格や職業に名付けられた名称ですが、いずれも字音で「シ」と読むために紛らわしいが、それぞれの漢字の持つ意味がその使い分けの基礎になっています。 「士」とはすなわち「国家・国民的な高い見地から判断して有用と思われる“資格”を持つ者」であり、 一方、「師」とは「“プロとして”、ある物事を“専門に”行なう者、また、その道の“技芸”にすぐれている者」を指します。 ちなみに「師」には、この他にも「教師」「猟師」「詐欺師」「ペテン師」などもあります。 ……『漢字の使い方ものしり辞典』(宇野義方監修・大和出版刊)より ..また、下記のように「士」と「師」を並べてみて気づくのは、「師」を使っている資格は旧厚生省関係のものが多く、「士」か「師」かの違いは、お役所の縄張りに左右されているのではないかとも思われます。 【ご参考】 ○「士」は、「事を処理する才能のある者」で、「才能をもって官に使える者」を指すのが本来の意味です。 ..そのことから、専門の技術・技芸を修めた者をいうようになり、称号や職業名に付け、あるいは人を尊んで用いるようになりました。 ....楽士、騎士、義士、紳士、戦士、闘士、武士、弁士、勇士、力士、烈士など ..一定の職業に就く資格の名称として「…士」という名称を設けたのも、このような用い方に由来するものです。 例:栄養士、海技士、行政書士、建築士、公認会計士、歯科技工士、司法書士、税理士、測量士、土地家屋調査士、不動産鑑定士、弁護士、弁理士など。 ..これらはいずれも国家試験等によって取得できる資格の名称です。 ○「師」は、「人々を集めた大集団」ですが、それが転じて「人の集団を導く者」あるいは「教え導く者」の意味になりました。 ..そのことから、一芸に達した者をいうようになり、称号や職業名に付け、あるいは人を尊んで用いるようになりました。 ....技師、教師、講師、大師、導師、仏師、法師、牧師、律師、漁師、講釈師、宣教師、道化師、人形師、能楽師、表具師などのほか、訓読語に付いて、「占師、鋳物師。軽業師、指物師」など、広く用いられています。 ..一定の職業に就く資格の名称として「…師」という名称を設けたのも、このような用い方に由来するものです。 例:医師、歯科医師、獣医師、家畜人工授精師、灸(きゅう)師、柔道整復師、調理師、鍼(はり)師、美容師、薬剤師、理容師など ..これらも国家試験等によって取得できる資格の名称です。 ○「司」は、本来は「役所」の意味であり、「その役に責任を持つ者」を指しています。 ..そのことから、その役目を受け持つ人をいうようになりました。 ....行司、宮司、郡司、国司、宰司、祭司、有司、斎院司、造酒司、鋳銭司、兵馬司など ..職業の名称として、「・・・司」という名称が用いられるのも、このような用い方に由来するものです。 例:児童福祉司、身体障碍者福祉司、精神薄弱者福祉司、保護司 これらは、いずれも特別の職務の名称という点が、上記「…士」「…師」の場合と異なっています。ただし、これらのうち「…福祉司」はいずれも地方公務員ですが、最後の「保護司」だけは、法務大臣から委嘱を受けた民間人です。 ………文化庁編集『言葉に関する問答集』第11集・問6より抜粋・要約 なお、下記の教科書会社のサイトは、上記の文化庁編集の書籍を参照したものです。 教育出版ホーム > 中学校のサイト > 国語 > 参考資料 > 言葉のてびき > Q05 「・・・士」「・・・師」「・・・司」はどう使い分けるか? https://www.kyoiku-shuppan.co.jp/textbook/chuu/kokugo/guidanceq024-00.html
なるほど:2
ありがとう:1
看護士は2002年から看護師に名称変更されました。 看護師は自らの地位向上のために動き、 日本看護連盟が看護師の地位向上を提言し、保助看法が改正されたのです。 ですが名称が変わっても仕事内容が変わったわけではありません。 当時医療現場で働いていましたが、当の看護師たちの中でも、「名が変わるだけで仕事内容や待遇が変わるわけではない」という意見、「尊厳の問題なのだろうから、大事なんじゃない?」という意見、「意識してなかったw」という意見、 受け取り方は様々でした。 士と師の違いはお考えの通りかと思います。資格名称が決められる過程ではそのような意味合いも考慮されたのでしょう。 名称はどうあれ、自分の資格に誇りを持って仕事すれば良いのではないかと思います。
以前は女性看護師のことを看護婦、 男性看護師のことを 看護士と呼んでいました。 それが看護師に統一 されました。 士は 専門家、師は 先生という感じです。
< 質問に関する求人 >
柔道整復師(東京都)この条件の求人をもっと見る
求人の検索結果を見る
< いつもと違うしごとも見てみませんか? >
覆面調査に関する求人(東京都)この条件の求人をもっと見る