解決済み
土木の舗装で使う言葉でサーフェイスダウン、フルショルダーの意味を教えてください。 高速道路の舗装で路肩の勾配の付け方の話?かと思うのですが 調べても情報があまり出てきませんでした。
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フルショルダーは、交通工学や道路設計に用いる用語で、日本語では「全路肩」と言います。車線左側の白線の外の路肩で、車を駐車しても車線にほぼはみ出さない、大型対応の3.0m程度~普通車のみ対応の2.0m程度の幅をもつ路肩を言います。 「故障車が発生して止まった際は故障車の一部が車線に出てしまってもやむなし(こんな田舎道路にそんな金かけられない)。」という設計思想から、幅1.5m程度にした路肩を「半路肩」といいます。英語では・・・セミショルダーかハーフショルダーかどちらかよく覚えていません(スミマセン)。この道の場合は路肩に止まった故障車を後続車が意識して右に寄って避けてやる必要があります。 更に狭いのが、0.75m~0.5m程度の「狭小路肩」です。トンネル内や都市高速道路の路肩をイメージして下さい。故障車は何としても非常駐車帯まで走り切らないとダメ、という道路です。英語は・・・忘れました。 次にサーフェイスダウンですが、上記のフルショルダーの路肩を持つ道路で、車線に比べてほとんど車が走ることのない路肩を車線並みに立派な舗装にする必要無いよね、という設計思想で、車線の舗装では1番上の「アスファルト表層工(サーフェイス)」をコスト面から路肩では省略した構造そのもの、またはその一段下がった路肩面をサーフェイスダウンといいます。 表層は通常4.0cm(たまに5.0cm)なので、路肩が車線より4、5cm低いことになります。段差でタイヤが引っ掛からないように段差は幅30cm程度を使って斜めにすりつけてあります。この斜めのすりつけ部をサーフェイスダウン部と言うこともあります。 緊急車両の走行に不都合だとか、除雪し辛いだとか、よそ見をして意識せずに高速で車線から路肩に入った際に車の安定を失いやすいとか、いろいれな面で「そこまで節約しなくとも安全な方が良いのでは?」という時代の流れから近年建設される高速道路にはサーフェイスダウンは基本的に採用されていません。
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