元高校教諭として、ひと言。まず「お気に入りの生徒」は、教師も人間だから好き嫌いはあって、新しい年度に入るたびに、必ず何人かはいた。いたけれども、それで何かが、どうにかなったわけではなく、もちろん特別扱いなどが一切あるはずもなく、普通の日々が過ぎて行った。言葉の件では、タメ語の生徒もいるにはいたが、きわめて少なく、むしろ例外に近い。教師としては、言葉に限らず、ケジメをつけて接してくれる生徒には、確かにいい印象を持った記憶がある。しかし、だからといって、タメ語の生徒にがすべてダメというわけでもなく、そういう生徒には、何だかフシギな魅力があったような気がする。
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