解決済み
なぜ酪農家の離農は本州が多いのでしょうか? 酪農家のほとんどは北海道に集中しているにも関わらず、離農率は本州が大きく推移していっています。 理由はなんでしょうか? 北海道の酪農家は牧草を自給できるというのが理由でしょうか?
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北海道に酪農家が集中しているとは言えませんが。 北海道は面積としては東北6県並みで酪農家数は5000戸強 離農も毎年5%程度ですから割合としては本州と似たり寄ったり。 記憶で答えていますけど、北海道内でも本州に近い方面の離農率が高いんです。 さて、離農の理由は様々ですが。 多くが高齢による離農です。 日本の酪農も食生活の欧米化に伴い戦後に盛んになりました。 特に昭和30~40年台には国策により未利用地を開拓して新規の酪農地帯が多く出来上がっています。北海道の東部、北部地域が代表例です。 牛乳の予冷技術と道路整備によるトラック輸送が後押しをしました。 それから60年が過ぎ、2代目世代が60代になっています。 三代目がいない牧場が離農に向かうわけです。 この現象は30年ほど前にもあったことです。 また、酪農を続けるにしても牛乳を積み合わせて運ぶため近隣の酪農家の存在が不可欠です。獣医や農協や役場に畜産業の担当者がいるかどうかも重要です。 この様な畜産インフラが衰えた地域では単独で酪農を継続できません。 北海道は幸いなことに離農による生産減よりも、規模拡大による増産で生産量が若干伸びています。 しかし、北海道の南部地域は本州と同様に減少しています。 近年の気候の温暖化により北海道南部は露地野菜、水田、畑作に適した地域となりました。優良農地はこれら換金作物向けに利用されるため、酪農離農跡地が残った酪農家の規模拡大につながらなかったことが衰退の原因の一つです。 また、北海道南部は農業以外の産業に従事するために農業後継者が減ったことも大きいでしょう。
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