私は将来臨床心理士になりたいと思っています。

Question

私は将来臨床心理士になりたいと思っています。今、臨床心理士について色々調べているのですが、臨床心理士は就職が大変なのでしょうか？ある記事にはスクールカウンセラーをしながらアルバイトをしている人もいると書いてありました。高いお金を払って大学院に行くのに、アルバイトをして生活するというのは少し抵抗があります。それが臨床心理士のスタンダードな働き方なのでしょうか？また、臨床心理士の方は主にどのような所に就職するのでしょうか？出来るだけ詳しく教えてください！
私は大学が私立で、親に金銭面でたくさん迷惑をかけてしまうので、少しでも給料のよい職業に就きたいです。給料の面で臨床心理士を将来の夢に選んだわけではないのですが、臨床心理士になって生活がしていけないとなると困ります。なので臨床心理士の収入がどのくらいなのかということも、わかる範囲でいいので教えてください！

補足

あと、臨床心理士として就職するときに大学（大学院）のレベルは就職に影響してきますか？

Answer 1

臨床心理士有資格者の就職に関しては、ピンキリです。
ピンの方になるのとキリの方になるのを分けるのは、大学院（大学）のレベルです。個人の資質も多少は関連しますが、それは通常大学院（大学）のレベルに反映されますので。

有力な大学院であれば、心理の専門職としての就職に困るということは、ほぼ無いです。職業的な特性上（初心者の内は一つのところだけで働いて経験を積むよりも様々な種類の職場で経験を積んだ方が対応力のある心理士になり易い）、非常勤の組み合わせになることが多いでますが、心理の仕事だけで、週のスケジュールが埋まり、新卒でも自分が生きていくぐらいは最低でも稼げるでしょう。

まず、心理職の能力は目に見えて測ることが出来ないので、どこでどういう臨床経験を積んできたかで測られます。新卒の場合、どこでどういく教育やトレーニングを受けて経験を積んできたか、すなわちどこの大学院かになります（大学よりも大学院の方が大事）。

そして、それ以外にも心理の専門職の就職にはコネクションが関与しています。
歴史がある有力な大学院では、業界で働く卒業生も多く輩出しているので、その卒業生の活躍によっては、大学院指定で求人が来たりします。また、非常勤が多いこともあり、一つ所で昇給していくというよりは、年齢が上がり経験を積むにつれて、より良い条件の職場に移っていくことで、収入を挙げていくことが多く、その結果、空いたポジションの求人を母校に回してくることが多いです。故に、求人の数も多く、心理の仕事以外のバイトをするということは、本人が望まない限りほぼ無いに等しいです。
（なお、このレベルの大学院生にとっては、普通に心理職として就職し、ある程度稼げるのが「普通」のことなので、わざわざ就職出来ましたとか稼げてますとかをアピールして、ネットとかに上げたりしません。）

上記のことから大学院のランクが下がると、就職が厳しいということも発生し得るでしょう。（そういう人達にとっては、大学院に行ったのに心理の専門職に就けないということから、不満をネット上に上げたりすることもあるのでしょう。）

ついでに言うと、さらに下がると、就職以前に資格取得でも困難が生じることがあります。
資格試験の合格率はおよそ6割ですが、上述のような有力な大学院は、数年に1人やらかして落ちる人がいるかどうかです。それにも関わらず、全体で6割程度に落ち着いているということはどういうことか…推して知ってください。

なお、大学院と大学のレベルはおおよそ相関・比例しています。
ちなみに、一般的には、同じ大学ー大学院の方が行き易いのですが、臨床心理士の場合、大学院さえ指定のところを出ていればいいので、社会人を経験した等、外部から院を受験する人もいます。その結果、指定大学院のある大学でも、大学のレベルが残念だと、4年間心理学を専攻した現役であるにも関わらず、外部の受験者に競り負けるという現象が起こり、十数名の合格者中、大学から上がってきたのが数名…なんていうところもあるようです。まぁ、この辺は公認心理師が出来たので、変わってくるかもしれませんが。

Answer 2

心理職については、基本的にまともで安定した待遇が得られるパターンは限りなく少ないです。
日本人はカウンセラーに金を払ってまで相談したいと思わない民族です。

数少ない該当は公務員心理職ですが、1件の求人に対して、有資格者が数百人の規模で応募するレベルのものだと考えて下さい。

ほとんどがアルバイトの併用で生活していく形となります。

そのため、就職の際に際立った売りがなければ、相手にすらされません。

そういった意味で学歴は必要ですが、学歴があるだけでは就職できるというほどではありません。

どちらかというと資格をとっても、業界をあきらめる人間のほうが多いくらいです。

収入以前にアルバイトすら採用されないケースのほうが多いくらいですね。