解決済み
今後の進路について迷っています。 私は今高校3年生で、受験をすべて終えました。私が受験したのはすべて社会学系の学部で、将来はマスコミ関係の職業に就きたいと考えていました。しかし、今まで受けた大学に合格できるか怪しいです。全落ちも考えられます。そのため、今後の進路について現在迷っている状況です。 選択肢としてまずひとつ目が、浪人して社会学部系を目指すこと。文系となると学歴が必要になり、浪人してでも最低Gmarch以上、早慶上智の大学に進学すべきだと考えているからです。 ふたつ目が、看護系に進学すること。看護師になるためには学歴が関係なく必要なのは経験とスキルだと考えているため、今からでも出願できる看護大学か、看護専門学校に進もうかと考えています。 マスコミ関係の仕事も看護師の仕事もどちらにも興味があり、今の選択によって一生涯の職業を選択することになってしまうため、決断することができていません。今後の社会においてどのように職業の形態が変化していくのかも分からないですし、マスコミ関係の仕事、例えばテレビ局勤務といっても狭き門ですし、なれる確証はありません。かといって、今までの受験勉強を通して目指してきた道を捨て去るのも少し心残りです。なにか少しでもアドバイスをいただけたら嬉しいです。
536閲覧
1人がこの質問に共感しました
まずは受験おつかれさまでした。 結論からいうと、今すぐに看護の道に進むのだけは絶対に避けたほうがいいでしょう。というのも、一旦どこかに就職した後に看護・医療の道に転進することは簡単にできますが(たとえば、看護より格上になりますが医師免許なんて、50代で取得する人も珍しくありませんよね)、逆に、若いうちにいったん看護の道に入ってしまうと、その後の人生の進路が非常に狭い範囲に制約されてしまい、そこからの脱出が困難になるからです。そうなるときっと、「あの時ああしておけばよかった」と後悔しますよ。 ☆ ☆ ☆ まず、オススメの優先順位を列挙します。 ①もし慶應に受かったら、そこに進む。 ②慶應に落ちて上智に受かったら、そこに進む。 ③慶應・上智のどちらにも落ちたら、他の合格校のどれかに進む。このランクの大学なら今時どこでも就職には大差ないので、何か自分で基準を設けて取捨選択する。 ④合格がひとつもなければ、看護の道には進まずに、とりあえず浪人する。 加えて、もし大学合格を期に独り暮らしを始めるなら、借りるアパートは「BS放送が受信できるところ」という条件をつけて選んでください。 ☆ ☆ ☆ 以下、解説していきます。 まず、なぜ慶應と上智を優先的にオススメするのかというと、慶應には医学部・薬学部・看護学部・附属病院があり、上智にも看護学部があるからです。大抵の大学では自分の所属学部以外の科目もかなり自由に選択できますので、まずは必修科目・準必修科目に支障の出ない範囲で医学部・看護学部の授業に顔を出してみて、医療・看護・介護の現場が今どうなっているのか、「理想と現実」を正しく理解するようにしてください。 (看護師は外来で医師のサポートをしていればそれでいいとか、熱意を注げばその通りに報われるとか、漫然と考えていませんか? 入院患者さんとの人間関係の難しさとか、手術室での体力勝負のキツさとか、救急現場で手の施しようがない患者さんに対応するときの悲壮感とかを目の当たりにしたら、考えが大きく変わると思いますよ。) また、どの大学に進むにしても、当座は教員免許取得を目指して教職課程を履修してください。教員免許には今は「介護等体験」という必修項目がありますので、こちらでも介護や福祉の現場の「理想と現実」を知ることができます。 免許取得を目指す教科ですが、社会学系の専攻ということで、「中学社会+高校地理歴史+高校公民」を目指してスタートするのが順当でしょう。といっても社会科の全領域がくまなく理解できるようになる必要はなく、地理・日本史・世界史・政治経済・倫理の最低どれか1つ、できれば2つから3つをしっかり学んだ上で、残りの分野は必修単位を落とさないようにする、という程度で十分です。マスコミ志望なら政治経済、地理、そして近現代史(日本も海外も)あたりを重点的に攻めていけば就活対策にもなるでしょう。 で、大事なこと。最終的に卒業時点で教員免許が取得できないという結果になってもかまいません。たとえ免許が取れなくても、それまでに勉強した内容が無駄になるわけではありません。むしろ、介護等体験を終えて、ある程度まで学んでみて、それでもし「教職は自分には向いていない」ということを実感したのなら、その時点で教職を目指すのはやめてしまってかまいません。 ☆ ☆ ☆ ひとつ気になっている点を挙げます。 少なくとも今年は、国公立大学を受験していませんよね。というのも、まだ国公立大学の二次試験までには1週間くらいあるはずなのに、「受験をすべて終えました」と書いていますので。東大はちょっとシステムが特殊なので脇に置くとしても、一橋大、首都大、千葉大あたりを受けてみようとは思わなかったのですか? これは、マスコミ志望で「学歴が重要」と言っている人の進路選択としても、あるいは、早慶上智・GMARCHに受かる可能性がそれなりにある受験生のセオリーとしても「ちょっと変」です。各大学の「主観的印象」は別として、一般論として大学の資金力・研究能力も、同級生の学力水準も、学費の安さも、どれも国公立大学のほうが有利です。 上記の事実と、ご質問の文面全般とから推測できることが2点。 a) 理系科目(数学・理科)が極端に苦手。 b) 実のところ、いつも漠然としたイメージで物事を考える癖がついていて、厳密に論理立てて理論を組み立てることが苦手。 これはどちらも、ジャーナリストを目指すには致命的です。今のままでは間違いなく大きな会社からは蹴られます。もし、マスコミならどこでもいい、という安易な進路選択をしたら、変な会社に拾われて「マス[ゴ]ミ」と言われる身になってしまいます。 ☆ ☆ ☆ でも、今の時点の質問者さまが絶望的というわけではありません。むしろ、普通の高校生よりはずいぶんしっかりとした将来設計をお持ちです。そして、きちんと対策すれば軌道修正が可能ですし、その結果として「マスコミよりも他の進路に行きたい」ということになったのであればそれはそれで結構です。 基本的な対策。 ①理系科目のうち、特に統計学は必須教養ですからきちんと大学で学んでください。社会学系の学科であればほぼ間違いなく必修になっているはずです。 ②自然科学系の科目も、入門レベルのものでいいのでいくつか学んでください。ジャーナリストには自然科学の素養も必要です。 ③「論理的に議論を組み立てる」という訓練をしてください。大学のゼミなどで徹底的に叩き込まれると思いますので、逃げずに突破してください。 ④経済の現場をきちんと知るために、アルバイトを経験してください。今の時代なら、飲食店よりは物流関係のほうがオススメです。 ☆ ☆ ☆ それに加えて、普通の人があまり言わないアドバイスを2つほど。 ⑤大学の授業だけでは足らない分野も出てくると思います。そのへんを補うために、あるいは一般的な教養を広めるために、放送大学のテレビ・ラジオ放送をぜひ活用してください。放送授業を視聴するだけなら無料です。指定教科書もAmazonなどで買えます。BS放送が受信できるアパートを、と冒頭に書いたのはこれが理由です。 ※チャンネルの合わせ方とか番組表とかはこちらへ→http://www.ouj.ac.jp/hp/bangumi/ ※今は集中再放送期間です。4月からの番組表は来月あたりには上記のページに掲載されると思います。 ⑥20歳になったら、少額でいいので自己資金で株式投資を始めることをおすすめします。オススメの文献として、浅野真澄・山田真哉著『山田先生とマネー番組をはじめたら、株で300万円儲かった』(扶桑社、2016)を挙げておきますが、この本、タイトルが実際の中身とかなり食い違っているので、まずはAmazonに私が書いたコメントを参照してください→https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/RWMX59NGLGKA2 ☆ ☆ ☆ 付け加えて言うと質問者さまは、「大卒で就職しようとする初心者が高い頻度でハマる罠」に既にハマってしまっています。その罠とは、いつも世間で名前を目にするような「元請の親会社」にしか注意が向いていないということです。一つの元請親会社には複数の子会社があり、さらにその親子どちらの会社にも、業務委託を受けて実務を担当する多数の下請け会社があります。それら子会社・下請け会社にもきちんと目を向けてください。 たとえばNHKを一例にとると、大卒でNHK本体に採用される人は毎年ごくわずかですが、NHKには多数の子会社があります→http://www.nhk.or.jp/kanrenjigyo/ さらに、NHKに限らずどこの局でもそうですが、テレビ番組のエンディングロールを見ていれば、多数の協力会社が番組制作に参加していることが分かるはずです。 ☆ ☆ ☆ というわけで長々と書いてきましたが、最後に一点だけ繰り返させてください。 「表層のイメージだけで物事を判断しないで、その奥に隠れている現実を正確に把握してください。」 これは今のあなたへのアドバイスとしても言えることですし、将来晴れてジャーナリストとしてデビューできた時にも忘れてほしくないことです。 がんばってください。
1人が参考になると回答しました
< 質問に関する求人 >
看護師(東京都)この条件の求人をもっと見る
求人の検索結果を見る
< いつもと違うしごとも見てみませんか? >
覆面調査に関する求人(東京都)この条件の求人をもっと見る