漫画家の経費って、トータルでいくらぐらいですか

Question

漫画家の経費って、トータルでいくらぐらいですか？
漫画家を目指しています。

アシスタント代や道具代。部屋代、光熱費、その他諸々で、一年間に大体、相当な経費がかかると思うのですが、これって漫画の印税、収入よりも、経費の方が上回るってことはありますか？

Answer 1

何をどこでどう描くかで
経費は変わってきます。

たくさんのアシスタントがどうしても必要な
描き込みの多い漫画を
週刊連載で東京で描くとなれば
経費は月に数十万円になりますし、

アシスタントいらずの漫画を
月刊連載で自宅で描くとなれば
経費はほとんどかかりません。
光熱費代の何割かを家に入れるくらいでしょう。

Answer 2

やりくりの仕方によります
アシスタントを雇わず自宅で描いていれば紙とペンとインク代、数千円の経費でも済みます
新人の頃はそのような暮らしをしていました

事務所を借りたりアシスタントを何人も雇ったりすれば経費は数百万にもなりますので、原稿料は殆どなくなります
なのでこのような体制で仕事をするのは印税だけで生活出来るくらいに売れてからです
新人の時からいきなりこのような体制で仕事をしたらもちろんすぐ破産します

要するに連載が出来るようになり本も売れだしたら、自分の収入と釣り合うようにアシスタントの人数や仕事場を拡大して行き、合せて仕事も増やしてさらに収入も増やす、というように段階的に変化して行けばいいのです

まあどんな事業でもそうですよね

連載も取れていないのにアシスタントを何人も雇ったり、ちぐはぐなことをしなければ大丈夫です

Answer 3

新人や売れていない人の場合は、たいてい持ち出し（赤字）になる事が多いそうです。
こちらにプロ作家（当時新人）の具体的な収支額が載っています↓
http://toyokeizai.net/articles/-/3266/?page=4

上記の中村珍さんと言う作家さんが"漫画家の経費"について、以前から赤裸々に書かれています。
こちらの『アヴァール戦記』と言うエッセイにも「金」の事が色々と書かれているので、少しは参考になるかと…↓
第1話 試読…http://www.comicbunch.com/newbunchcomic/201212/avare/

中村さんは出版社やアシスタントとトラブルになって一時期は少し話題になっていました。
ブログでアシスタント代や画材費、光熱費などの費用を細かく書きだして説明していたんですが、現在そのブログは削除されていて閲覧できません。

ただ、この作家さんの場合かなり難しい性格の方のようなので、余計にトラブルになりお金ばかりかかってヤヤコシイ事になった部分もあるんだろうな…と言う感じはします。
※詳細は「中村珍 トラブル」で検索してみて下さい。

ブログの方も、編集者や自分の言う通りに出来ないアシスタントに対する恨みつらみが書き連ねられていて、途中までしか読めませんでした。
『アヴァール戦記』も1巻の途中でお腹いっぱいになってしまい、最後までは読んでいないんですが。

先にあげた具体的な収支額の一覧も「中村珍さんの場合」なので、全ての新人に当てはまる…と言う訳では無いので、"1つの例"とした情報程度に…。

アシスタント数人が働けるスペースがあれば最初は自宅でも描けますし、最近ではデジタル原稿なら遠方のアシスタントとやりとりも出来るので、本当に新人の頃は「仕事場」も無くて大丈夫でしょうし、1～2人で描いている作家もいるので、アシスタント代を削る事も出来るかもしれません。

例えば鈴木央さんや冨樫義博さんは、アシスタントを使わずに自分と奥さんの2人で漫画を描かれているそうです。
週刊連載でアシスタントを雇わないという事は滅多に無いので、この2人は特殊だと思いますが…。
色々なパターンがあるので一概には言えませんが、経費だけ考えると新人のうちや売れてない場合は「赤字になる」方が多いと思われます。
部屋代やアシスタント代などは、状況次第で変わりそうですが…。