>新薬の開発をするために 新薬の開発という表現をしておられますが、これは製薬企業の『研究職』に就きたいという意味だと解釈しました。 普通の日本語として、「新薬を開発する」などという表現は、「新薬を創りだす」という意味で用いられます。 しかし、それとは別に製薬企業、製薬業界には【専門用語】があって、 『研究職』と『開発職』という異なる職種が存在します。 あなたは『研究職』に就きたいのであろう、という前提で回答します。 薬学部の6年制学科 (薬剤師免許をとれる方の学科) を卒業した「だけ」で、製薬企業の研究職になりたいと考えているのであれば、これはたいへん困難で、可能性が低い道を選ぶことになります。 もしも、『同じ6年間の修学期間』で比べるならば、 薬学部の4年制学科を卒業 + 大学院の博士前期課程修了 (修士課程とも呼ぶ。2年間) >> 薬学部の6年制学科を卒業した「だけ」 というくらいに差がつきます。 なお、「製薬企業の研究職なのだから、薬剤師免許もちこそ、より求められているのだろう」とか「製薬企業の研究職を目指して就職活動をするときに、薬剤師免許を得る見込みの学生であれば、有利になるはずだ」などの考えは、【妄想・盲信・大誤解】です。 現在はもちろん、過去数十年の歴史から明らかです。 2005年4月以前の薬学部入学者たち (旧4年制時代の入学者たち) で、『民間企業の研究職』を目指した者たちは、最低でも大学院の博士前期課程修了の学歴で、就職活動をしていました。 ということは、 「薬剤師免許もち + 博士前期課程修了 (見込み)」の条件で就職活動をしていたわけです。 しかし、理学部・工学部・農学部など出身の「博士前期課程修了 (見込み)」の大学院生たちと比べて、まったく優遇されていませんでしたし、有利に扱われたこともありませんでした。 旧4年制時代の薬学部・新制度における薬学部の4年制学科・工学部・理学部・農学部などの「4年制の学部・学科」の集団だけの事情を述べると、『企業の研究職』を目指すなら、昔は 「最低でも修士の学歴でなければならない。学部を卒業しただけの学歴では、お話にならない。だから大学院に進学して、博士前期課程修了の学歴までは必要である。しかしながら、さらに博士後期課程にまで進学してしまうと、かえって企業から忌避される。そのため修士号だけとって就職することを目指す」という複雑な傾向にありました。 けれども、最近では、博士が忌避されるという風潮は下火になってきたようです。 >六年生の薬学部を出た後大学院に進むことでメリットはありますか? 薬学部の6年制学科を卒業した「だけ」の学歴で、「製薬企業の研究職を目指す」というのはたいへん困難な道ですから、 博士課程 (4年間) に進学するほうが良いとは思います。 しかし、博士課程に進学して博士号を得れば (得る見込みで就職活動すれば)、簡単に就職が決まるわけではありませんし、高い確率で就職できるわけでもありません。 研究職はたいへんに狭き門であるために、就職活動に【全滅・全敗】して、夢を諦める人たちはたくさんいます。 もしも、「民間企業の研究職」ではなく、「公的研究機関の研究員」とか「大学教員」を目指すなら、博士号をもっていることが必須ですから、必ず博士課程に進学する必要があります。 この場合も、「公的研究機関の研究員」になるのに、薬剤師免許をもっているからといって有利になる、優遇されることなどありません。 ただ、現在、いくつかの国公立・私立大学の薬学部の教員募集において「薬剤師免許をもっていること」という条件がつけられていることがあるので、もしかしたら、そちらの道に方向転換すれば「6年制学科を卒業しておいてよかった。薬剤師免許をもっていて良かった」と思えるようになるかもしれません。
就職活動の際に内定が取れなかったら薬剤師。 もし就職して、その会社やその職種が合わなかったら薬剤師、という選択肢があることはメリットかもしれませんね。 (その余裕が就活に強みに出せればですが) 6年制薬学部を卒業して臨床開発職につかれるかたはわりといますよ。
薬剤師として製薬企業を目指す場合ですが、薬剤師として開発職で就職するのはそれなりの狭き門です。 国立大学の薬学部か、私立のトップクラスの大学の出身者から内定が埋まっていくため、仮にあなたが勉強に自信がなく、偏差値的にトップレベルの大学が難しそうであれば、あきらめることも覚悟したほうがいいです。 ちなみに私が卒業した平均より少し上くらいのレベルの私大からは毎年ほとんど研究職へは就職者がいません。
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