賃金未払いのことについてお尋ねします。雇用契約や労働関係法規に詳しい方、ご教示ください。

Question

賃金未払いのことについてお尋ねします。雇用契約や労働関係法規に詳しい方、ご教示ください。息子（２０歳）が、日雇い（日給８，０００円＋交通費５００円）との雇用契約（書面なし）で、３月から就職が決まるまで、就職情報誌（一般に流通されている情報誌です。）から、Ａ派遣業者に派遣登録し、日雇い労働を１月超従事していました。
当初（面接時）、賃金は８，０００円（交通費については雇用契約時のことで良く覚えていないとのこと。）は、労働日ごとに全額支給するとのことでしたが、実際受け取った賃金は５，０００円で、残り３，０００円は給料払い（月ごとに支払い。翌月払い。）との会社関係者の話でした。
４月に「就職活動のため、辞めていいですか？。」と会社の関係者に伝えると、、「急にやめられても困る。給料は支払わない。」と言われ、一方的に派遣登録を解除されました。
労働実績から、本人が覚えているだけで、２０日×３，０００円＋全期間交通費が支給されていない状況でしたので、息子本人から再三、関係者に連絡した結果、しぶしぶ未払分の一部３５，０００円を手渡し、「こちらも一方的に会社を辞めたいと言われて困る。」など言い訳？したのことでした。
雇用契約がこのような状況の場合、手段はないのでしょうか？雇用契約が書面でなく、口約束の場合、泣き寝入りすることしかないのでしょうか？ また、就職情報誌に責任はないのでしょうか？
どうも腑に落ちないことなので、知識ある方、どうぞご教示願えますか？

Answer 1

「息子さんを叱るべき」というtadanakinureteさんの意見には同感ですね。
もちろん、会社に問題がないということではありません。
大小で言えば圧倒的に会社に問題がありますが、息子さんも20歳なのにちょっと甘いかな…という話で。

■息子さん側の落ち度
・労働条件の書面交付を受けないまま働いていたこと
→労働条件について証拠がないのでは水掛け論になってしまう
「良く覚えていない」交通費まで「未払い」と主張できる根拠は？
・「本人が覚えているだけで」
→勤務実態も証拠を残しておかないと「そんなヤツ最初からいなかった」と言われた時にどう抗弁します？
・「就職活動のため、辞めていいですか？」
→日雇いならばその日毎に雇用は終了しているのだから問題はありませんが、本当に日雇いですか？
日雇いと日払いを勘違いしている可能性はありませんか？
もし日雇いでなかったら、息子さんの退職申し出はただの我儘です。

■会社側の問題
・労働条件を書面交付していない（労基法15条）
→「労働条件 絶対事項」で検索してみて下さい。
書面交付が必要な内容が出てきます（そもそも最初から書面交付していればこのようなことはなかった）。
・「急にやめられても困る。給料は支払わない」は違法（労基法24条）
→仮に日雇いではなかった場合、契約満了前に辞めてしまうと民法628条の規定により雇用主（派遣元）が被った損害を賠償する必要がありますが、給与との相殺はできません。
満了前に辞めようとしたことに対して「制裁」をかけるとしても、減給できる幅の上限を超えています（労基法91条）。
・「一方的に派遣登録を解除」するなら解雇予告手当が必要
日雇いだったとしても1ヶ月を超えて労働しているので解雇予告手当（労基法20条）の例外を定めた労基法21条の対象外、つまり労基法20条が生きます。
30日前通告または解雇予告手当の支払いが必要です。
※ただし、雇用契約が2ヶ月以内で一度も更新されていない場合は21条が生きて解雇予告手当は不要

さて、「どのように対処するか」は「可能な限りの証拠を集めて労基署で相談する」でしょうね。
証拠が一切ない状態で労基署に持ち込んでも、先方も困るだけです。
求人広告でも日記でも、何もないよりはいくらかマシでしょう。
一部とはいえ給与が支払われているのだから、派遣元も「そんなヤツがいた実績はない」とまでは言わないでしょう。
争点は「契約された就業条件はどのようなものだったのか」になるでしょうね。

就職情報誌に責任を求めるのはちょっと無理があるでしょう。
飲酒による交通事故の犠牲者が自動車や酒造メーカーに責任を求めるようなものです。
大手の情報誌なら、クレームが多発した会社の求人を取り扱わなくなるくらいはやってくれますがね。
契約は個人が責任を持って行うべきものです。

Answer 2

就職情報誌に落ち度は無いです。
相談は労働基準監督署へ。
まず、息子さんを叱る事ですね。
気軽なアルバイトと考えてなんにも考えずに派遣を選んだ事をです。
派遣とは客先で働く事です。派遣元は労働者を商品として見る所も有ります。
当てにしていた商品が急に辞めると言うのです。
人の当ててがつかないと派遣会社はお金も入ってきませんし、下手すれば取引停止です。
簡単に辞めれるアルバイトなんて思うからしっぺ返しを受けるのです。
また、通常は月に１回払いです。法律でも認められてます。
しかし、特例として派遣先から入金前ですが労働者に働いた一部をその日支払う払うと言う事をしてます。それは、いわゆる前貸しなんです。
前貸しをする会社は人を集める為の集客手段にしているだけですので、今時そういう事をする企業は珍しいのです。人が集まらない会社がする手段です。
息子に説教する事ですね。そして、息子さんが労働監督署に出向いて相談するしかないです。電話でも相談可能ですがこれに懲りたら二度と「派遣で日払い。」の会社には手を出さない事です。
派遣は辞めにくいですし悪質な会社も交じっているので今回のような事に巻き込まれる事も有ります。。