解決済み
建設業経理士1級の財務分析を勉強しています。過去問の第6回第4問の問題文に添付してある資料(損益計算書)のなかで、建設業振興基金や建設経営サービスなどがネットに出してある過去問と、私が書店で購入したTAC出版の過去問題集で、違いがあります。が答えは一緒なので、ここで質問なんですが、同問の問3の経常利益段階での変動費を問う問題で、ネットでは支払利息40、手形売却損15。とあり、過去問題集では支払利息55、とあります。営業利益段階での変動費は720ですが、テキストに書いてあるように、建設業では便宣的に変動費は、完成工事原価➖営業外収益➕支払利息を除く営業外費用。固定費は販管費➕支払利息。となっています。過去問題集ではあてはまるのですが、ネット問題では手形売却損を支払利息としなければなりませんが、この考え方であっているのでしょうか? また、過去問の第12回第4問も同じような内容の問題ですが、ここでは、支払利息40の下に為替差損30とあり、これは支払利息とは別になり、スッキリしました。ということは、手形売却損は支払利息に入り、為替差損は支払利息に入らないという解釈でよろしいのでしょうか? 長々と書きましたが、誰か分かりやすく教えてください。よろしくお願いします。
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手形売却損(手形の割引料)は支払利息と同じと考えてください。 理由はこうです。 例えば10,000の手形を持っているとしましょう。手形の支払期日は60日後です。つまり60日待たないと現金10,000は手に入りません。 しかし、どうしても今現金が必要になり、すぐに換金できるのは10,000の手形だけだとします。 そうすると、その手形を銀行に持って行って現金化します。銀行では10,000満額もらえるわけではなく、割引料をいくらか差し引かれます。 この時、銀行はテキトーに割引料を計算しているわけではありません。 年3.65%で割引を行っているとすると・・・ 10,000×3.65%×60日÷365日=60 というふうに計算して、60円の割引料を差し引かれて9,940円を受け取ります。 これはすなわち、60日分の利息を計算しているのです。 60日早く現金を受け取る代わりに、その分の利息を払わなければならないのです。 こういう風にも考えられます・・・・ すぐに現金が必要なあなたは、手形を担保にお金を銀行から借ります。返済日は手形の期日と一緒です。 お金を借りたら返しに行かなければならず、通常そこで利息をつけて元本を返済するはずですが、わざわざもう一回銀行に行くのも面倒なので、先に利子を払っておき、銀行には手形の振出人から回収するように手形を銀行に渡します。 手形の期日(すなわち、あなたの借金の返済日)がくると、銀行はあなたのところに行くのではなく、手形の振出人から元本を回収することにより、先日あなたから受け取った利息+元本を回収したことになります。 一連の取引を、銀行側の視点で見ると、あなたに10,000貸して、利息とともに返済してもらったというのと同じですね。 もちろん、あなたの視点から見ると、銀行から10,000借りて、利息とともに元本を返済したのと全く同じです。 私は銀行業務に詳しいわけではありませんので、おそらく実際は手形1枚に付き~円のように手数料が上乗せされていて、純粋に利息のみで割引料が構成されているわけではないと思います。 ただ、簿記の問題上は純粋な利息計算で割引料(手形売却損)を計算します。 長くなってしまいましたが、手形売却損と支払利息は、勘定科目の違いはあっても、実質は一緒なのです。 外貨建取引の為替レートの変動による損失である為替差損は、根本的に利息とはまったく別物です。 日商1級もそうですが、建設業経理士試験も1級になると学問的な要素が強くなります。どちらも2級までは仕訳がきれて転記・集計ができれば合格できますが、1級になるとそれ以上が求められます。 特に財務分析は、計算方法だけでなく、その計算結果の意味するところの理解が問われる試験です。質問者様が他の2科目に合格されているかどうかはわかりませんが、慣れてきたら3つの科目の関係性にも注意してみてください。きっとそれぞれの科目の理解が加速するはずです。 がんばってください。
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