教員採用試験では大学生のときにサークルか部活動をしていないと不利なんですか？そういう話を聞いたことがあるのですが、本当な…

Question

教員採用試験では大学生のときにサークルか部活動をしていないと不利なんですか？そういう話を聞いたことがあるのですが、本当なのでしょうか？

私は今年から大学生になります。
中高でそれぞれ運動部と文化部を経験してきましたが特に何の成績もおさめていません。福岡県で将来教員採用試験を受ける予定ですが、学費の関係でアルバイトをしなければならないので部活動はできないと思います。
でもそれで教員採用試験が不利になるのならどうしようと少し不安です。

英語科の教員志望なので、筆記試験が免除になる英検一級を在学中に取得しようと考えています。そして非常勤を続けてから教員に採用されるという流れにのりたいなあと思っていました。
しかし、部活動をしていないと採用は望めないのでしょうか？

回答お願いします。

補足

とても丁寧な回答で参考になりました。最後のところに質問があるのですがなぜ家庭教師の実績が低評価になるのですか？実際の面接で、サークル活動をしていないかわりに家庭教師のアルバイトをしていてそこから教科指導のやり方(？)を学んだ、等の返答もＮＧなのでしょうか？

Answer 1

「教員採用試験で○○だと有利（不利）になりますか」という質問は非常に多いのですが、詳細な採点基準を公開している自治体はありませんから、知恵袋での回答は（私の回答も含めて）所詮部外者の推測でしかありません。どれほど知りたいと思っても、真相は教育委員会の内部関係者しか知りません。そのことを理解されたうえでお読みください。

多くの自治体では志願書類に「サークル活動」「ボランティア活動」「資格・特技」などの記入欄があります。しかし、これらの欄への記載事項が直接点数化されて合否を左右することはまずないと考えます（※）。

※一般に、資格や実績で加点される場合には、それを証明する書類の提出が求められます。証明書類なしでも「英検１級」と書くだけで加点されるなら、公正な試験ができませんからね。

ではなぜこうした欄があるのかといえば、それは面接試験での質問材料にするためです。たとえば「アニメ研究会でアニメ作品を自主制作した」と書いておけば「あなたはアニメ研究会で何を得たのか」「アニメ研究会での経験を教員としてどう活かすか」などと質問されるかもしれません。採用試験の合否を左右するのは、この返答です。ですから志願書類の記載内容は、質問とその返答まで想定した上で書く必要があります。

もし「サークル活動」の欄に「特になし」と書いて出せば、面接で「なぜ大学ではサークルに入らなかったのか」と聞かれる可能性がありますが、恐れることはありません。理由をきちんと説明できれば、少なくとも不利にはならないでしょう。

蛇足ですが、アルバイトとして塾講師や家庭教師をお考えかもしれないので書いておきます。塾講師や家庭教師は確かに学校教員と似た仕事ですが、教採の面接で「家庭教師を○年やって、何人も志望校に合格させた。だから教科指導には自信がある」などとは、間違っても言わないように・・・典型的な低評価の返答です。

【補足を受けて】
＞なぜ家庭教師の実績が低評価になるのですか？

個人的にはあまり関心しないのですが、学校教員の間には塾講師や家庭教師を下に見る風潮があり、特に年配の教員にそうした傾向が顕著です。多くの場合、教採面接の試験官は校長や教頭ですから、リスクの高い返答は避けるべきです。誤解がないように書いておきますが、家庭教師経験が低評価を受けるのではなく、家庭教師の経験がそのまま教員として通用するという考え方が評価されないということです。家庭教師と学校教員の違いを理解した上で、教員への志望につながる形で家庭教師の経験で得たことを返答できれば、良い評価を得ることも可能でしょう。

教員を目指しておられるなら、家庭教師や塾講師を経験されることは良いことだと思いますよ。ただ、とかく「教員は世界が狭い」と言われますので、できれば教育関係以外のバイトやボランティアも経験されることをお勧めします。

（snkpsnkp415さんへ）

Answer 2

市町村教委の関係者です。本採用教員の採用は県の教育委員会ですので、参考程度に。

臨時的任用教員や非常勤講師の採用は市町村ですので、面接をすることもよくあります。

学生時代に何かの部活動やサークルに入っていたらプラスポイントということは絶対にありません。

学生時代にしっかりとした４年間を過ごしたかどうか、その人の言葉からにじみ出る人間性という

意味でのポイントはあります。

つまり、学生時代に部活動をした、ボランティアをした、勉学に励んだ、等々、

そしてそれらを通し、何を学び身につけたか、

教師として、人間として魅力的かどうかが問われるのです。

また、家庭教師や塾の経験は、聞かれれば嘘をつく必要はありませんが、

その経験を武器だと考えている、自信がある的な発言は、良くないということです。

そんな発言をすること自体、教科指導がわかっていない証拠ですから。

学校で行う授業と塾や家庭教師で行う教科指導は、ねらいも手法も全く違うものですからね。

わからない子の気持ちに触れたとか、教科書の内容や配列などを勉強したとか、

その程度にとどめておくのがよいとおもいます。