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水処理プラントの展望は・・・

水処理プラントの展望は・・・愛知県東部で水処理プラントの仕事をしています。最近、かなり仕事が減ってきました(特に設計)。将来の展望は良くないのでしょうか?また、田舎ではなく、名古屋、東京ではないと仕事がないでしょうか?良きアドバイスがありましたら、よろしくお願いします。

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    水処理プラントは社会資本のライフラインに関わる重要な設備ですね。 終戦後から上下水道ともに整備が始まり投資とともに社会資本が蓄積されてきたのですが、ここにきて埋設管などの一斉に更新の時期を迎えており、維持管理に投資はするが社会資本としての上下水道設備は増えない状況にあります。 1つは国内の上下水道市場が成熟してきていることがあります。新規案件はほとんどない。 2つめはリプレースなどでどんなに良い提案をしても、発注者側で理解できず金額一発勝負になる場合が非常に多い。学識経験者として評価側に大学教授などの参加があっても、現実的な民間企業案を理解することは難しいです。この裏には公務員の削減が地方自治体にまで及んでいることが遠因となり、現在は東京都と横浜市だけが人的リソースが足りている状態で、2組織ともに海外向け水ビジネスを展開中です。 3つめは海外水ビジネス業者に国内入札できるように門を開けたことがあります。ウォーターバロンと呼ばれる海外業者が国内入札案件で受注しています。その分国産業者へは仕事が回らなくなってます。 4つめは水関係の設備オーナーの自治体に金がないという綱渡り的な問題があります。 ◆アドバイス 1.広域化 従来の地方自治体ではコストがかかり過ぎて対応しきれない。よって広域化を推進する。市町村レベルから現在は都道府県レベルの広域化を行って<PPP><PFI>国内でも推進が始まっていますね。自治体は毎年の支出金額を平準化できる利点があります。 2.縮小化 従来と同じレベルでリプレースを考えるためコストがかかる。今後の少子高齢化を見据えて、適格な規模でリプレースする。 3.変換 従来と同じようにコストをかけるのではなく、公園の一角に上下水道設備を整備して公園整備費用と上下水道費用を利用する。重複箇所があるためその分別々に整備するより安くつく。 4.他業界との協業 水道と下水、道路設備や市営住宅、または医療や教育などと連携して総合的な提案を評価できる体制を準備する。 5.HSE ヘルス:衛生、セーフティ:安全、エンビ:環境の効果を出す提案を行う。太陽光発電で電力を賄う方法でウォーターバロンが国内で入札成功しましたね。 直接の管理者や設備オーナーは地方自治体ですが、大元は厚生労働省(上水道)と国土交通省(下水)です。増大する維持管理費用の問題で今後は中央省庁を初めとしてPBLといわれる投資のパフォーマンス測定が当たり前になりつつあります。 そうなることで、優れた提案は正しく評価されるようになるでしょう。既存の利権にアグラの業者は淘汰されるでしょうね。国産の水業者は一定規模以上の案件であれば東京を中心にしたチームが全国を飛び回っています。 ご参考まで。

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