解決済み
土木系の発破技師について質問です転職したいんですが 情報が調べてもぜんぜん少なくて分かりません トンネル工事や地下開拓とかをやりたいです 現在、火薬類取扱従事者甲種免許は持っています 車は新しい普通免許なんで4トンとかには乗れません 以前発破技師をしていたということで よかったら質問に答えていただきたいです 1、重機など必要な資格はなんですか? 2、出張が多いと思いますが、寮とかですか? 3、現場がないときはなにをしますか?普通の土木会社と同じですか? 4、都市部でも仕事ありますか? 5、電話で面接を頼みたいですが具体的にそういう会社はどうやって調べればいいですか? 最後に、危険だったり粉塵がすごかったり給料のこととか仕事上のデメリットがあったら教えてください
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こんにちは(^^ 以前、東京都内にある重機土木や大構造物解体を請負う会社で発破技士兼重機運転士として勤務していた経験からお答えします。 発破工事に関連する資格としては、甲種火薬類取扱保安責任者、発破技士、移動式クレーン(5トン以上)、地山の掘削作業主任者、土留支保工作業主任者、車両系建設機械運転(3トン以上の掘削整地系)、不整地運搬車運転を所持しています。 1、重機など必要な資格 純粋に発破設計~火薬類加工~穿孔~装填~点火(起爆)の業務のみならば、火薬類取扱保安または発破技士の免許を受けていればOKです。 小規模な発破では60kg以下の手持ち式ジャックハンマー(ドリル)で穿孔しますので上記の通りですが、ある程度の規模になりますと露天現場では自走式ロックドリル、トンネル現場ではジャンボーなどクローラー走行する機体に大型ドリルを装着した重機を用います。 ロックドリルやジャンボーは法的には火薬類取扱保安責任者または発破技士の免許を受けていれば穿孔操縦できますが、実際にはクローラ(キャタピラ)系重機の走行や据え付け操縦の経験が相当無いと難しいですし、ゼネコンによっては3トン以上の重機の操縦経験が一定年以上ないと操縦を認めない例もあります。 また、現場によっては発破前後の切羽整備や発破後のズリ出しを発破技士が自ら行う例も多いですから、3トン以上の車両系建設機械運転技能講習(掘削整地系機械)を修了し、ユンボやショベルローダ、ブルドーザの操縦経験を積んでおく必要があると思います。 大型自動車免許と大型特殊自動車免許を有すれば尚良しです。 2、出張の度合い、寮とか 自宅からおよそ2時間以内で短期の現場では車通勤していました。 通勤不可能な現場で短期なら直近のホテルや民宿などを利用、長期の現場では現場近くに仮設したプレハブ宿舎や現場事務所で寝泊まりしていました。 山間部のトンネル工事やダム工事では、仮設プレハブ宿舎の率が高いです。 3、現場(発破作業)が無い時は 現場自体が無い時は、機械器具の整備や事務方の手伝い、他の業者へ応援に行ったり等々 雑用をしているフリをして適度にサボったりしていました。 普通の土木会社や建設会社の現業職と同じだと思います。 私がいた会社は発破とズリや土砂の掘削整地運搬をセットで請負っていましたので、現場進行中でも発破作業が無い日は、移動式クレーンやユンボ等の重機を操縦していました。 4、都市部でも発破はあるか 東京都内や埼玉県でも山間部では採石場や土木現場で爆薬発破を多用しています。 市街地や重要施設に近い所では騒音振動規制をクリアするのが難しいので爆薬発破工法は激減しています。 ただ、最近の都市部市街地では「コンクリート破砕器」と称する爆音や衝撃波を生じない穏やかに燃焼して岩石コンクリートを膨張破砕する火薬類の採用が増えていまして、発破専門業者や発破も行う土木業者が実施することが多いです。 5、発破を行う会社の募集など どこの都道府県でも発破を行う業者は存在しますが、適性のある従業員を発破資格者へ養成するのが多いようで中途採用は少ないようですし、地域性格差が強いのでコネや紹介なしは難しいですね・・・ 火薬類保安協会の会員業者名簿などから近在の業者を見つけて問い合わせてみるとか、発破工法を積極的に展開している業者は大体ホームページでPRしているのでそちらを探すとかでしょうか。 採石業者、山間部の公共土木工事、河川工事、ダム工事を施工する業者は発破工法採用率が非常に高いのです。 ●発破作業の危険性 私の経験上、誤爆・誘爆、不発薬の事後爆発などの爆薬特有の危険はありませんでした。 特に危険を感じたのはトンネル内発破直後の有毒ガス停滞、ジャンボーなど重機類との接触やはさまれ事故です。 また発破直後は切羽周辺の岩石が緩んで不安定になりますが、後工程で近づいた人が転動落下した岩石に接触して死亡する事故例が全国的に多いようです。 岩石やコンクリート穿孔では粉塵が豪快にでます。 トンネル内穿孔では水エアー噴射式のドリルを使うので穿孔粉塵は然程酷くありませんが、逆に発破直後の粉塵が中々収まらないので防塵マスクや密閉形保護メガネは必須です。 ●給与とか 私の場合は20歳代後半・25日実労月給40万ちょいでした。 地域や時代背景を踏まえて勘案すると、重機運転士の最高ランクと同等でしょうか。 ●その他 発破工法計画設計や穿孔・爆薬装填実施設計を担当すると地質学や高等数学と物理学が必要ですね。 各爆薬、発破機材メーカーの製品情報やスペックにも精通しておく必要があり、絶えず勉強し続けなければ安全と発破成果を得られません。 また、都道府県知事や公安(警察)へ提出する申請書や報告書類も多岐に亘り、現場より発破に関する事務方のほうが大変だと思いました。 以上、会社の業務形態や地域によって差が大きいと思われますが いささかでも参考になれば幸いです。
なるほど:4
初めまして。現在お持ちの免許ですが、甲種火薬類取扱保安責任者ではありませんか?重機の資格ですが、バックホー等ですと 車両系建設機械の特別教育 3トン以上の機械ですと技能講習 解体等の免許が必要となりますが 発破孔をあける機械は車両系に該当しないので 発破士以上の資格があれば扱えます。(ほとんどの人は車両系の免許を持っています。) 現場によって 長期となれば現場宿舎があります。この頃は個室 冷暖房完備の所が多いようです。現場がないときは 片つけとかしています。日本では 都市部の発破工事はほとんどありません 機械で行う方が安全ですから。5番ですが ネットで日本発破工事協会を検索すると解るかもしれません。最後ですが 防塵マスク等の保護具を使用しますが他の職業より危険だと思います。給料は機械作業が増えたため一時期と比べあまり貰えないと思います。デメリットとしては 難聴 塵肺等の職業病になる可能性が有ることです。特殊な職業ですが転職がんばってください。参考になれば幸いです。
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