解決済み
一般に財務省の力の源泉とされているのは予算編成権ですが、たとえば日本以上の官僚国家とされているフランスでは、官僚養成のための学校を出た優等生にもっとも人気があるのは会計検査院や行政裁判所とされており、通常の財政当局というのはそこまで力や人気がありません。世界的に見ても、いわゆる「経済省」のようなところが扱っているのは財政よりも金融であり、財政当局が大きな顔をしている国というのは、必ずしも一般的とは言えないです。アメリカでは行政予算局というのが極めて大きな権限をもっていますが、これは大統領に直属の機関です。 もっとも、日本の財政当局が、本当にそこまでの力を持っているかというのも疑ってみる必要が有りそうです。一部のメディアはあたかも財務省帝国のように書き立てていますが、あれほど消費税増税を悲願としながら、この30年で5%しか上げられていないわけですし、すっかり財政破綻しているわけですから。実際には政治の圧力に最も弱い官庁ではないかという、皮肉な見方もできそうです。
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