解決済み
司法書士の資格が取りたいので、裁判所事務官、裁判所書記官の仕事に 興味があります。よいアドバイスお願いします。
裁判所事務官を10年務めると司法書士の資格がもらえるらしいですが?
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たしかに、司法書士として登録できる資格を得るには2つのルートがあり、一つ目は司法書士試験で合格するルート、もう一つに法務職の経験者が資格認定を求めるルートがあります。 ご質問は後者のルートのことでしょう。 ただ、詳述しますと、この資格認定は裁判所事務官として10年勤めると直ちに当該資格が付与されるものではありません。 法務省の「司法書士の資格認定に関する訓令」を見ると、以下が規定されています。 第1条 次に掲げる者は,法務大臣に対し,資格認定を求めることができる。 (1 ) 裁判所事務官,裁判所書記官,法務事務官又は検察事務官として登記,供託若しくは訴訟の事務又はこれらの事務に準ずる法律的事務に従事した者であって,これらの事務に関し自己の責任において判断する地位に通算して10年以上あったもの (2 ) 簡易裁判所判事又は副検事としてその職務に従事した期間が通算して5年以上の者 第2条 司法書士の業務を行うのに必要な知識及び能力を有するかどうかの判定は,口述及び必要に応じ筆記の方法によって行う。 1条1号からわかるように、裁判所事務官又は裁判所書記官(もっとも、裁判所書記官になるためにはまずは裁判所事務官に採用され、それから研修所入所試験なり任用試験なりを受けて書記官に任用される必要があります)に従事していても、「自己の責任において判断する地位に通算して10年以上」なのであり、単に従事しているだけでは対象になりません(この「自己の責任において判断する地位」というのも一体何が当てはまるのかは資格認定側が臨機に決めるので、予測が難しくあります)。 ですから、裁判所事務官を10年勤めていても、資格認定の資格どころか、その申請資格さえ満たさない可能性が高くあります。 また、2条からわかるように、資格認定については、確実に口述試験が課され、相当の確実性をもって筆記試験も課されます。 これらの試験については具体的内容が未知数なところが多く、予測が難しいところですが、相応に難易度の高い試験であろうと推測されます。 と、結局、この第二ルートについては、ほとんどのことが未知数であり、これを頼って裁判所事務官になろうとするのはかなり賭けであると言えます(そもそも裁判所事務官になるのが比較的難しいことも含めて)。 そもそも、第一ルートがやはり基本とされていることからすれば、この第二ルートというのは抜け道に当たり、世の中の司法書士の平均能力に比べて、この第二ルート輩出者が劣るということは絶対に避けなければなりませんから、結局、この第二ルートでの資格認定合格者というのは、相当に優秀な人物である必要があります。 そうすると、少なくとも10年は「自己の責任において判断する地位」において、優秀な業績をあげ続けたような人しか資格認定合格者になれない可能性が非常に高く、結局、(そのような能力がそもそもあるか、又、そのような長期間それが持続できるかということも含めて)この第二ルートの方が司法書士試験を受けるよりも難易度が高いように考えます。
なるほど:6
裁判所事務官10年というのは必要条件で絶対条件ではありません。 司法書士の資格のために裁判所事務官になるのはおやめになられたほうがいいでしょう。 私の知っている限りでは、書記官を定年退職された方は司法書士になられているようです。 書記官を長年やられていた方は、司法手続きのプロであり、一般の司法書士よりずっと優れていると思います。 書記官をやっていると定年後も司法書士として働くことができる、と考えておくといいでしょう。
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