解決済み
高校の就職指導の先生です。 大学のことに関しては詳しくありませんが、推察はできます。 ①絞り込み 多数の希望者に恵まれる会社は、まず面接する人数を減らさなければなりません。出身大学や成績などである程度の絞り込みはできますが、受験優等生ばかり集まられても困ります。とりあえず、志望理由を書かせることで、日本語が書けるのかとか、性格の一端とか、ある程度以上はわかります。明らかに誤字だらけとか、雑だとか、そういうものもわかります。 ②文章力を見る 意外に文書をつくる機会は(特に大卒の職場では)多いものです。むかし「ゆとり教育バカ」という言葉が言われていたころ、エントリーシートが日本語として成立していないという文句を雑誌で見たことがあります。まともな文章を書けない人は、多少成績が良くても職場では使えないでしょうね。 ③職業観・職業理解を見る 会社を褒めるのがエントリーシートの重要な部分でしょうが、どこを褒めるか、どう褒めるかでどのくらい会社のことを理解していて仕事というものを分かっているかある程度推察できます。ピントが外れていたら、厳しいですね。 ④面接の材料にする 通り一遍の面接よりも、エントリーシートを材料に突っ込んでいくことで、受験者の「仮面」を剥ぐことがある程度できるとおもいます。 上記をご覧いただくとわかりますが、基本的にはふるい落としの道具です。会社は、採用して失敗だった学生の経験値も持っています。該当する者をはねのけるための情報は欲しいでしょうね。 銀のアンカーというマンガをご覧ください。この辺の事情がかかれています。会社は個性とか言いますが、本音ではどうでもいいのです。受験者もいつかはお客さんになる可能性がある人たちです。会社のイメージを良くしておいて損はありません。「個性的な学生がほしい」というのは、キャッチコピーと変わりません。本当のところは、「使える後輩」がほしいのです。あからさまにそういったのでは人が集まらないので、個性とか感性とか理想の人材とかをでっち上げているだけのことです。 あとは、確定的な情報があるわけではありませんが、リクルートあたりが暗躍している可能性はありそうな気がします。大学生向けの就職情報誌からスタートし、SPIという現在の就職試験のデファクト・スタンダードをつくったのはリクルートです。大学生に企業の情報を売りながら、マッチポンプで会社側にふるい落としの手段を売っていたわけです。履歴書よりも受験者の人間性に切り込める手段として、エントリーシートなるものを導入するのに影響力を発揮したというのはありそうなことです。
不思議なことにまれにおやっと思うものもあるのですよ。特別な経験がなくても、特別にいろいろと物事を考えている人もいるのです。平凡な経験の中から非凡な考えを持つ人は会ってみたくなるものです。(元採用担当者)
>エントリーシートってなんでできたの? 大学3年生の暇つぶしと、就職活動しているという勘違いのため。
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