土地家屋調査士事務所の就職と求人について質問します。

Question

土地家屋調査士事務所の就職と求人について質問します。開業を見据えて、土地家屋調査士事務所への転職を希望していますが、求人の数が少なく、キャリヤ形成の計画を見直すことも検討しています。
開業へ向けての市場調査や営業方法は、独自で考え質問や相談等が可能ですが、調査士事務所の実務については、やはり、調査士事務所への就職が必要だと考えております。
（それ以外にあるのであれば教えてください・・・・・）

下記、質問致します。

1.ハローワークや調査会へのアプローチ以外に何か他の方法で、転職された方はお見えでしょうか？

2.また、実際に調査士事務所にて就業し、試験勉強と両立は、開業への近道なのでしょうか？

3.調査士事務所への転職希望の方で、少ない求人の中、どのような点に注目して事務所の選考をして見えますか？

4.少しでも良い条件がある求人まで待つくらいの余裕が必要でしょうか？それとも、少ない求人に対して、現段階での求人にて就業をすることが当然なのでしょうか？

5.健康保険や年金等はどうしてみえますか？

上記、アドバイス頂けると幸いです。

焦ることは無いと思いますが、一般企業への転職と少し質が違う様に感じています。
年間計画、数カ年計画を立てて、勉強と開業、さらに、その後の営業プランも見据えていますが、今現在、「調査士事務所への就職」という問題を抱えています。
それを克服し、毎日の勉強に繋げたいです。

ご教授の程、宜しくお願い致します。

Answer 1

調査士試験は類似の資格である司法書士試験に比べると試験範囲のボリューム、難度共非常に狭くそして易しい試験です。御幣があるかもしれませんが、中高年、工業高校、中卒の合格者も珍しくない試験ですので、今ある会社の勤務の傍らの１年程度の学習で十分合格水準に達する試験です。私はズブの素人から勤務の傍ら５ヶ月程度の勉強で合格しました（測量、法規両方の試験を受けて）。因みに、司法書士試験には２回目の受験で合格しました。調査士事務所に勤めても試験合格とはあまり関係ありませんね。就職難の昨今、万一の危険性を回避する意味でも、転職しないで今ある勤務を続けながらの調査士試験合格を目指されることをお勧めします（なかなか試験に合格出来ない人は能力がないのではなく、勉強の仕方、要領が悪いからだと私は思っています）。

調査士開業の第１歩は試験合格ですが、試験に合格し、その時点で独立開業への意思が固まっていれば今度は調査士事務所への就職です。この仕事は、実務経験なしで独立することはやはり無理がありますね。

就職先を見つける一番の方法は朝日新聞の就職募集欄を見ることです。ハローワークよりも、土地家屋調査士会よりも調査士事務所の募集が多く掲載されています。
次に、調査士事務所での実務は最低１年もあれば、後は独立開業後試行錯誤しながら日常の実務を積みながら実力を身に付けて行くことになります。
今の時代、事務員（補助者）の首を切りたい事務所は数多くあっても新規に採用したい事務所は非常に少ないものと思われます。本当に調査士で独立を希望されるなら、朝日新聞等での募集が見つからない場合は、直接（見ず知らずの）調査士事務所を訪れて就職を頼んでみましょう。最終的に、実務が積めて独立することが目的なのですから、その間の給料はタダでも良い覚悟は必要です。給料をもらってその上仕事を教えてもらう等、今の時代では少々甘い時代になっているのかもしれませんね。健康保険や年金等はせめて修行中の数年間は辛抱する覚悟が必要です。

以上、ご質問さまの質問につき述べてみましたが、老婆心ながら余談かもしれませんが、私見を少し述べてみたいと思います。

土地家屋調査士試験そのものは巷間言われているような難試験ではありません。真面目に勉強すれば１年程度で合格水準に達する試験です。
しかし、調査士資格の将来予測は必ずしもご質問者さまの期待に添えるものかどうかは非常に厳しい現実がありますね・・・・。
この将来予測を反映してか、最近の調査士受験者数は激減しており、一昔前の半数になっております。
調査士の仕事は、知名度も比較的低く地味ですが、仕事自体は非常に責任が重く、開業した後も、たとえば土地の筆界紛争等で何時裁判所から呼び出しが・・・、との心配が脳裏を掠めることも珍しくないかもしれません。安易に取り組める仕事ではないのかもしれません・・。
調査士の仕事が天職だとの覚悟がなければ、私個人的にはあまりお勧めしたくはないのですが・・・・。
余計なことを言って水を差すようで申し訳ありません。この知恵袋でもそうですが、情報を鵜呑みにしないでご自分でよくよく勉強、研究し、判断されますよう希望いたします。