司法書士は安定・高収入で社会的評価も高いと聞きました。 こんな話を聞けば、社会や経済がこんな状況なら誰もが目指した…

Question

司法書士は安定・高収入で社会的評価も高いと聞きました。
こんな話を聞けば、社会や経済がこんな状況なら誰もが目指したくなると思いますとても魅力的です。
実際のところ、このような不景気でも司法書士は困ってないんでしょうか？将来性もお聞きしたいです。

Answer 1

確かに社会的地位は高く評価されていますが、大方が「雇われ」です。
独立しても年収は５～６００万もあればいいほうだと聞きました。

Answer 2

司法書士事務所での勤務経験があり、実情を知る者の一人です。

資格スクールでは、社会的地位の高さや高収入など良いことばかり並べていますが、概ね仕事量は減っております。独立系の資格ではありますが、登記関係の仕事においては新規参入は厳しいと思います。

不動産登記では、銀行や不動産会社にはすでに提携司法書士が存在し、新規でなかなか入り込むのは難しいです。ひと昔前までは、法務局へ出向き登記簿謄本をとるような仕事から銀行との付き合いを始め、徐々に仕事をいただくというような苦労話を聞きました。（だいたい銀行や不動産会社は、自分たちが「顧客」ですので、司法書士のことを「先生」なんて思ってないですね。）

商業登記では、役員変更等は自社でやろうと思えばできないこともありませんし、司法書士に任せる会社ではすでに付き合いのある司法書士がいますので、こちらも新規に入り込むのは難しいと思います。企業の組織再編なども有望業務ではありますが、やはり弁護士の出番の方が多いと思います。

したがって、債務整理等を中心業務にする司法書士事務所や司法書士法人が増えてきたわけですが、弁護士との競合領域ですし、そろそろ先が見えています。

司法書士で独立しても必ず成功するわけではありません。仕事がなく困っている司法書士をたくさん知っていますが、共通して言えることは営業努力が足りないということでしょうか。「俺は司法書士なんだ！」と威張り散らしている人もいますが、そんな人に限ってろくに仕事はありませんね。（笑）

そんなわけで独立をやめ、勤務司法書士を選ぶ方も多いわけです。

私が勤務していた事務所でもたまに求人を出すと、司法書士の有資格者で無職の人がわんさか応募してきます。安い給与であってもです。各都道府県の司法書士会に履歴書を預けておいて、声がかかってくるのを待っている人もいます。

司法書士に限らず士業全体が正直、不安定です。いまや上場企業があっさり倒産する時代ですから、小規模な士業事務所も仕事がなければそれで終わりです。
また、自分で独立して業績を上げることができれば「高収入」です。しかし、業績の良い事務所でも雇われ身分では高収入であるとは限りません。丁稚奉公的な事務所も現実にはありますし、勤務条件の良い事務所や法人には就職するにしても応募者も多いので入るのは難しいです。
最後に、社会的評価ですが一般的には悪くはありません。ただ、司法書士っていまだに何をしているのか知らない人も多いですし、先ほども書きましたが、銀行や不動産会社、顧客である会社は「先生」なんて思っている人が何人いるか・・・

厳しいことばかりで参考になるかわかりませんが、司法書士の仕事がなくなるというわけではありませんので、安定・高収入・社会的評価は自分でつかみ取るものだという意欲を持って頑張ってください。

Answer 3

司法書士は独立系の資格です。ほとんどが雇われ？ 本気でいってんの?

大抵が資格取得後即独立します。自分の周りではほとんどそうでした

ただ以前よりは確実に仕事は減っています。登記の仕事は不景気のあおりを食っていますし、債務整理等は弁護士の数がこれから増え続けることを考えるとなかなかむつかしいと思います。

将来性はないと思いますがあと５年は食えると思います。５年間で基盤ができれば問題ないわけですから、やるならば今だと思います。

Answer 4

「安定・高収入で社会的評価も高い」…、一面では確かにそうでしょうが、一面では、単に資格スクール等がそう言って煽っているだけです。
要は比較の対象をどこに置くかです。
フリーターや一般的作業員や三流サラリーマンと比べれば確かにそう言えるでしょうが、司法書士に合格できる力がある人が就く事ができるであろう他の仕事と比べてもそう言えるとは限らないでしょう。
雇われ司法書士ではたかが知れてますし、独立すれば、結局個人の才覚で大きく差が開きます。また、世間からは「所詮弁護士になれなかった人」とも見られるでしょう。
仕事も狭い範囲の単調な事ばかりやっている事も多く、つまらなそうですよ。
「安定・高収入・社会的評価」なんてつまらない価値観で司法書士を目指すのなら、あまりお勧めはしません。もっと積極的な理由・目的が無いのだったら、目指す価値があるかどうか疑問です。
小さな損得勘定などではなく、自分の適性・志向・目標・価値観といったものを、もっとしっかり見つめ直した方が良いと思いますよ。