解決済み
鉄鋼の大手会社には電炉と高炉があるみたいですが違いはなんでしょうか?またこの2つ以外にも鉄鋼を製造することは可能でしょうか?教えて下さい。
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「鉄鋼の大手会社には電炉と高炉があるみたいですが」この質問の箇所に多少疑問があります。 電炉メーカーは大手とは言われていません。小さいところもありますから。鉄は鉄鉱石から銑鉄を創ることから始まります。この装置を高炉と呼ばれます。これは鉄溶鉱炉(てつようこうろ)と呼ばれることもありますが、高炉と呼ばれるのが普通です。この高炉は高さが100mほどで、10年以上昼夜問わず稼動して銑鉄を作ります。この銑鉄を転炉で鋼にして、鋼片にします。詳細は長くなりますので割愛します。 電気炉はこの転炉以降の工程しかできません。使用済みのスクラップや銑鉄を買って溶解して製品を作ります。 簡単に述べました。興味があれば「新日鉄」や「JFE」の高炉メーカーのホームページ検索すると解説が載っていますよ。 二階の隠居 追記 高炉以外にも鉄の作り方は大規模な試験炉が作られています。しかし、実用化になった話は聴きません。平炉は銑鉄から鋼を作る炉で50年ほど前の話です。私の話は日本でのここ20年の話です。
製鉄プロセスは、製銑・製鋼・圧延の3つに分けることができます。これらのプロセスをすべて備えているものが、一貫製鉄所と言われます。製銑工程を代表する設備が、高炉(溶鉱炉)です。鉄鉱石を還元して、銑鉄を製造します。製鋼工程を代表する設備が転炉と言われます。銑鉄を脱炭して、鋼(ハガネ)を造り、それを鋳造するプロセスです。 一方、高炉を用いずに鋼(ハガネ)を製造することも可能です。すでに鋼になっているもの(=スクラップとか屑鉄)を、溶かして、再生させる方法です。その方法の代表例が、電気炉(電炉)です。 高炉と電炉は、そもそもの役割が異なるということになります(高炉=製銑 電炉=製鋼)。 高炉法(転炉法)や電炉法以外でも製鉄方法は存在します。大昔では、たたら製鉄もそのひとつですし、少し昔は、平炉法という生産方法もありました。高炉法の先をいく、次世代製鉄方法も、開発段階から、少しづつ実用段階に移行しつつあるようです。
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