看護師にならない人ではなく、看護師国家資格を持ちながら就業していない人=潜在看護師が多いといわれています。 この理由は二つあります ①離職率が高い 医師も看護師も不足しているため医療現場は殺人的に忙しいといわれています。 特に急性期や救命救急を行う病院や、大学病院は看護師が慢性的に不足しています。 また、最近ではモンスターペイシェント(反抗的でクレームが多い患者)が増えているため、その対応にも追われているというのが現状です。 そのため、賃金水準は高いほうにありますが離職率10%と、非常に高い離職率です。 ②出産を機に退職する人が多い 昔は「看護婦」といわれていたように現在でも看護師の八割以上が女性です。 そのため、出産や結婚を機に退職する人もいますし、育児との兼ね合いがつかずに退職する人もいます。 看護師不足を改善するには、「潜在看護師の活用」「育児との両立を支援」「看護師の養成定員増加」「看護師の負担を軽減する」 ということが必要です。 潜在看護師を活用するために、大手の病院や大学病院では復帰研修を行っています。 やはり注射や投薬などは五年もすれば技術や機器が変わっていますし、間違えれば患者を死なせるため慎重になります。 間違っていい仕事などありませんが、医療の場合は直に命にかかわるため中々、復帰に踏み切れない潜在看護師も多いのです。 逆に、潜在看護師にならないように一日数時間でもいいので非正規という形で働けるように柔軟な雇用体系を確立した病院もあります。 育児がひと段落ついて正規雇用に戻る時も空白期間がすくないためすぐに戻ることができます。 病院側もできるだけ看護師を確保したいため、双方にメリットがあるでしょう。 また、正規雇用でも育児と両立できるように院内保育所の設置や時短勤務の導入が行われている病院もあります。 それでも元々の看護師の数自体が需要よりもはるかに不足しているため、看護師の養成数自体を増やすべきだと思います。 数だけでなく質の向上も同時に行われていくことが望ましく、現在では専門学校から大学に養成校が移ってきています。 質の高い看護師を養成することも、看護師不足を補う一つの手段です。 少ない看護師をより重要度の高い仕事に集中させるために、臨床工学技士など他の医療スタッフを充実させることも重要です。 透析センターに臨床工学技士を配置して、そのぶん看護師を病棟に移した病院もあります。 また、国家資格を有していなくても看護師の補助ができるように看護助手や介護士がいる病院もいます。 医療行為がなくてもできる仕事(シーツ交換、おむつ交換など)を担当してます。 就職できない大学生が多い(特に私立文系)のであれば、私学助成金を削減して、国公立大学の看護学科増設、もしくは医療系の大学に重点配分するほうが効率的だと思います。
なるほど:5
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