かつて私が別の質問に回答した内容のコペピですまない --- 以下かつての回答 --- アメリカって警察といっても沢山あるんですよ。実際アメリカ行けばわかりますが、同じ警官でも制服、パトカーが違ったりするんです。 たとえば、カリフォルニア州には州警察(州が運営する警察)として「カリフォルニア・ハイウェイ・パトロール」がありますが、 カリフォルニア・ロサンゼルス郡には郡警察(郡が運営する警察)が存在します。さらに、ロサンゼルス市にはロサンゼルス市警察(LAPD)があります。 これらは全部別の組織で、制服もパトカーもまったく違います。日本は警察庁が全国を一括して管轄してるので、どこの都道府県でも制服、パトカーに違いはありませんが、アメリカには日本の警察庁に該当する機関がないんです。 他にも、鉄道警察やら公園警察やら保安官やら色々あります。民間企業でも、登録さえすれば自前の警察を持てるんです。 全国を一括に一つの機関が管轄してないということは、各警察は別の警察の所轄に入り込んで捜査ができないんです。 しかも、州ごとの権限が強いので、自分の所轄で犯罪を起こされたあと、別の州に逃げられた場合、追うに追えないんです。 そこで、国家警察としてFBI(連邦捜査局、Federal Bureau of Investigation)が登場します。 FBIは、「複数の州にまたがる犯罪捜査」「発生後24時間が経過した誘拐事件捜査」「連邦法に違反した犯罪捜査」「スパイ活動やテロ活動など国家保安に関わる犯罪捜査」「組織犯罪や麻薬組織の取締」「連邦政府職員の不正行為捜査」「密輸取締」などを主な活動としてます。特例として、海外で捜査することもあります。 --- 以上かつての回答・以下補足 --- こういった感じで、同じ自治体に警察が複数存在したり所轄が被ってたりすることがあって、ある公園で殺人事件が起きれば、そこを所轄としている警察がみんな集まって「どこが捜査する?」的な話になることがホントにある。
なるほど:1
日本は警察庁→管区警察→県警(以下各警察署など) と分かり易いですが、アメリカの警察組織は非常に複雑です、 州警察、市警察、郡警察、ハイウェイ、公園、学校、空港、 などなど… それとは別に保安官(シェリフ)も存在しますので… 複数の警察組織に跨るような犯罪や、凶悪事件などは 有名なFBIが指揮しますが…
う~~ん・・・確かにアメリカの警察組織は非常に複雑ですが、 もともと自治意識が高く、州ごとによって警察組織が違っていたり、 FBIなどの国家レベルの捜査機関もいくつも別れていて、 州内の郡に置かれている保安官まで入れればわけが判らなくなります・・・ まぁ、今回は警察に限って話をします。 と、本題に入る前に、一般的に私たちが警察と言っているのは、 警察署の警察や○○県警察といったものですよね。 これらで働いている警察官は、一般司法警察職員と呼ばれ、捜査権等が付与されています。 一般とあるのですから、それに対して「特別司法警察職員」というのもありまして、 これが、海上保安庁の保安官や厚生労働省の麻薬取締官などがこれにあたります。 これらの者は、特定の分野での捜査を行うことを職務としています。 アメリカの連邦組織で捜査機関がいくつもあり、複雑そうに見えますが、大抵の場合は該当します。 また日本の特別司法警察職員の中には、必ずしも国家公務員という者ばかりではなく、 麻薬取締員(麻薬取締官ではない)は、都道府県の地方公務員であり、 また、北海道の職員の中には職務によって特別司法警察職員になっているものがあります。 アメリカほどではないですが、日本もそれなりに捜査機関は多様にあります。 さて、今回の質問は、日本の一般警察職員に該当する意味での警察ということで回答をさせていただきます。 もともと、アメリカは自治意識が強いため、その州ごとによって制度が変わっている場合がありますが、 だいたいのケースで話をします。 まず、連邦政府と州政府との関係は、アメリカ以外の国に比べれば、 州政府の自治権はかなり強いといえるでしょう。 そして、州の下に「郡政府」があり、その下に「市町村」があると考えてください。 基本的には、警察の職務は郡政府によって行われるのですが、 ニューヨークやロサンゼルスなどの場合は、市が大きいため、市警察が置かれています。 ただ、たとえばニューヨークは、本来、州の下にある郡が5つも集まり、ニューヨーク市を形成しているので、 ニューヨーク市警察はこの5つの郡の警察でもあるのです。 さて、州警察の役割は、郡を超えた広域な犯罪に対応するため、 郡市町村で警察組織がないところでの犯罪の取り締まりを行います。 少々整理をすると、郡、市町村のレベルで見ると 市で独自の警察組織を有するところ→市警察 市で独自の警察組織を有していない、もしくは町村→郡警察、郡警察が存在していないところは州警察 郡で独自の警察組織を有していない→州警察 という形になります。また、これらの州内の郡を超えた犯罪は州警察が捜査を行うことになります。 さて、アメリカの自治警察の複雑さは世界でも珍しいのですが、 日本の警察も特徴ある組織であります。それは半国家半地方の組織というところにあります。 大抵の国は、警察が国家機関かもっと単純な自治体の機関になっています。 (ただ、イタリアなんかでは軍の一部門としての警察と内務省隷下の警察の二つが存在していたりするのですが) アメリカでも警察は、郡、州の議会や知事の隷下に置かれ、指示、監督権があるのです。 しかし、日本では警視庁の指示、監督権、人事権については、都知事にはなく、 また道府県警察も同様に指示、監督権、人事権は道府県知事にはありません。 しかし、警視庁や道府県警察の予算、施設は都道府県が用意することになっています。 また、階級で警視正以上になると、採用時、警視庁や道府県警察での採用のノンキャリアでも、 自動的に国家公務員になるので、警察の幹部は国家公務員ということになります。 人事権でいえば、警視庁の場合、警視庁のトップの警視総監は 東京都公安委員会の同意と総理大臣の承認を経て、国家公安委員会が任命することになります。 また、道府県警察の本部長は道府県公安委員会の同意を得て、国家公安委員会が任命することになります。 (ちなみに国家公安委員会委員長は国務大臣になります) このように指示、監督面、人事面においては、都道府県レベルでの影響を受けない独立を保っているのですが、 予算、施設においては、都道府県が準備するという変わった仕組みになっています。 また、警察の幹部がキャリア組でほとんどが占められているわけで、 採用時には国家の省庁である警察庁での採用、その後、警視庁や道府県警察の幹部へ といった形を取っているので、逆に、アメリカ人には理解されにくい仕組みでもありますね。
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