司法書士試験の受験を考えています。 今まで法律には全くふれていません。今現在大学１年で理学部の生物に在学です。

Question

司法書士試験の受験を考えています。
今まで法律には全くふれていません。今現在大学１年で理学部の生物に在学です。
しかし将来どうしても検事になりたいので大学院は法科大学院に行こうと考えています。そこで、新司法試験を受ける前に、法科大学院に入る前に法律のことを勉強したく、新司法試験にちかい司法書士試験を受けたいと思いました。
独学で受けたいのですが、いい参考書、問題集など詳しく教えてください。おすすめな理由なども教えてくだされば幸いです。お願いいたしました。

Answer 1

過去旧司法試験を6回ほど受験しており、現在会社の法務部員です。まわりに弁護士やロースクール生がいるので、また私の失敗の過去からも、以下のとおりアドバイスします。

現在のロースクールを通じた新司法試験ではかなりのお金がかかりますが、その費用についてめどは立っていますか。まずはこの点をクリアにしてください。

次に、法学部ではなく法律のトレーニングがない場合にどうすればよいかですが、いきなり参考書や問題集を読むのは無駄が多すぎです。もちろん基本書を読むことに意味はありますが、あなたの目的には今のところ要りません。
ではどうするか。

少なくとも、憲法・民法・刑法・会社法・刑事訴訟法・民事訴訟法について、司法試験予備校の司法試験の入門講座（休試験のものでも新司法試験のものでもかまいません）を受けることを薦めます。ライブの講義ではなくてはだめです。
法律には法律の思考方法があります。リーガルマインドといってよいですが、それを知るためには講座を受けるのが一番です。なお、実務で必要な能力と試験の合格する能力は同じではありません。苦労して弁護士になっても弁護士としてすごく成功している人もいれば、すぐに合格しても仕事ができず、だめな人もいます。
すなわち、あなたはまず試験合格についてのセンスがあるかどうかを知る必要があります。センスがないと、試験の合格には時間がかかるわけで、それを早く知っておくのが大切です。予定が立ちませんから。

司法書士試験を受けてから司法試験を取っている人もいますが、私はそんなことをするよりも、はっきりと検事になりたいなら、司法試験の勉強またはロースクールの入学試験の勉強をはじめるべき、と考えます。結局司法書士しか取れなかった人も多いです。
学生には法律の実務がわからないのは当然です。バイトをしましょう。法律事務所でアルバイトをすると、法曹と交わることで、目標が明確化します。検事を紹介してもらい、話を聞くこともできるでしょう。

目的を明確化し、己の能力を知り、助力を受けながら目標を撃破するのが一番よいと思います。

独学は、資金等で問題がある場合を除き、いかなる試験でも、絶対に反対です。どこが出るのかを知ることがテストに受かるには重要なのは、世の中のすべての試験に共通して言えることです。

なお、法律について読みやすく読んだほうがよいのは、民法案内の第一巻の私法の道しるべ、です。ここには、法律の知識がゼロの人に対して、民事法の考え方＝リーガルマインドが、最高の教師によってきわめて平易に書かれています。条文の引き方から読み方、判例の読み方、試験についてなどすべてが詰まっています。いまだに読んでいない弁護士などに薦めても好評なすばらしい本です。第2巻以降は余裕があれば読めばいいと思います。なお、民法は大改正が予定されていることに注意してください。

念を押しますが、なぜ検事になるのか、それを明確化してください。検事に話を聞くなど、本当に検事になりたいのか、検事の仕事はあなたにあっているのかなどをはやく知っておくべきです。

最後に、あなたの幸運を祈っています。

Answer 2

司法書士試験に要求される法律知識の中身と司法試験のそれはちょっと違います。もしかしたら単に司法試験より若干ランクがしたの試験という認識で受けるつもりなのかもしれませんが、試験科目も司法試験とは全く関係ない法律があるし、司法試験では法律の趣旨から考えて論文を書きますが、司法書士では必ずしもそうではないなど、多くの点で違います。
そのような回り道をするくらいならむしろ初めからロースクール既修入試のための準備をするべきです。まして検事がゴールなら司法書士を取っても意味ないでしょう。