電車の運転士になるのが夢なのですが睡眠時間(仮眠時間)が短いとよく聞きます。

Question

電車の運転士になるのが夢なのですが睡眠時間(仮眠時間)が短いとよく聞きます。確かに4、5時間くらいと調べたら出てきて短いと思うのですが、1週間のうちこの短時間の睡眠は２回くらいしかありませんよね？
(7日のうち、2日休日、1日日勤と考えると泊まりは２回しかないと思うのですが…)

Answer 1

運転士の勤務は、いわゆる「シフト制」ではなく「交番」なので、１週間という単位では計れません。
ですから１週間７日を、泊まり２回、日勤１回、公休日等２日などと、週単位で振っていないのです。

「交番」とは、基本的には４週間28日を「特定４週」と区切り、その28日のうちに公休日等が8日で、残り20日が勤務日となるように回しています(年次有給休暇を使わなかった場合)。
このような交番を組むことで、曜日固定が無くなり、誰でも土曜日や日曜日に休みが回ってくるには日もあるように、ランダムな回しをしているのです。

そして勤務日20日がオール泊まりでも無いのですが、日勤行路にあっても前泊前提の「早出」もあります…ただしこの早出前泊の場合は、前日の「遅出」日勤行路セットなので、必ず自区泊まりということもあって睡眠時間は長く確保できる傾向ですが、勤務が終わる時間は、一般的な泊まり勤務と比べたら遅めとなります…
「泊まり」と区別するために「日勤日勤」などと呼ばれたりもします(こうしたスラングは鉄道会社それぞれで異なります)。

そして特定４週(28日)のうち、日勤日勤も含めて、20日すべてが泊まる勤務となる組(または班)に入った場合は、一週間のうち、泊まるのは平均2.5泊ということになります。
ただ、一口に泊まりの勤務と言っても、５時間の睡眠もヤバいようなキツい行路から、余裕で８時間寝れる「日勤日勤」まで、いろいろある、ということです。

いずれにせよ、「7日のうち、2日休日、1日日勤と考えると泊まりは２回しかない」というご推測は、残念ながらハズレとしか申せませんが、実際の交番では、キツめの泊まりから緩めの日勤日勤までバリエーションがあり、たとえば
公休・日勤(通常出勤)・泊まり・公休・日勤(遅め出勤)・日勤(前泊)・泊まり・特休・公休・泊まり…
みたいなランダムな回りになりますので、慣れたらキツくはありません。（元JR運転士）

Answer 2

JRでは、泊り勤務で夜の仮眠時間を休養時間と言いますが、基本的にこの休養時間を5時間以上とれるような乗務行路を作成します（一部乗務行路で5時間に満たない行路もあります）。
しかし、この5時間というのは、列車が駅に到着してから（入換があれば、その終了時刻）、翌日の朝の発車時刻までであり（出区点検があれば、その開始時刻）、その間に列車から各区所や休養室までの徒歩時間、到着点呼や発点呼、入浴などを行うため、実質は4時間程度やそれを切る行路も多くあります。
また、乗務行路と休みを組合わせたのを交番と言い、それを各運転士が順番に乗務していきます。
そして、乗務行路によっては休養時間帯が22時30分頃から04時頃までや、24時30分頃から6時頃までと、休養時間帯が行路によって大きく変わり、私のように寝付きが悪い人間だと、1~2時間程度しか寝れない時も多くあります。
このため、これを繰り返して行くと、JRでは1カ月に平均10回程度の泊り勤務があります（区所によっては日勤行路も挟むために変わります）。
ただ、キツイようにも見えますが、慣れてくると自然と睡眠時間が短くても平気になり、アケの日に同僚たちとランチなどにも行けるようになっていきますよ。
しかし、これが例え大手でも私鉄になると、その10回の泊りの一部アケの日に日勤をしたり、前日の休みの日の夜から乗務して泊り、翌日の朝から所定の泊り行路に乗務といった、増し乗務といわれる勤務が多々あり、前月の勤務発表時からそれが組み込まれていて、かなりキツイ勤務になっています（JRより収入が多いのは、この買上げ行路があるからです）。

Answer 3

元運転士です。

勤務を１週間として、あえて考えるならば、
①泊
②ー
③泊
④ー
⑤特休
⑥公休
⑦泊

、、の繰り返しです。
そして質問者様が設定した「仮眠時間4~5時間」を述べるならば、
上記7パターンの内、
③~④勤務の最中が該当します。
即ち、
休み開けの最初の泊まり勤務（＝①~②）は、仮眠時間は長く（＝5~6時間睡眠）
休み前の泊まり勤務は（＝③~④）、短い傾向（＝3~4時間睡眠）にあります。

Answer 4

そうです