商売として成り立たなくなったからです。 「ちり紙交換」は,古紙を中心とした不要物(有り体に言えばゴミ)を引き取って,古紙を原料としたトイレットペーパー,場合によっては現金などと引き換える,という仕事です。 古紙はリサイクル原料として,最近は結構な高値で取引されていますが,処理費用も高騰しており,家庭から出るわずかな量では,「ちり紙」のような「おまけ」を出す余裕はありません。たとえば,多くの古紙回収業者で,引き取りの最小単位は200キロからです。朝刊30日分で5キロぐらいですから,引っ越しで段ボールが大量に出た,という時に出す,ぐらいでしょうか。 また,家庭から出る古紙は,雑多な紙が混ざっており,リサイクルに向かない,また,リサイクルに回してはいけない紙も含まれていることが多いです。リサイクルできない紙がおおむね2%以上混ざった古紙は,リサイクル原料にできないので,手作業で選別するか,焼却ゴミとして処理されることになります。そうなると何のもうけにもなりませんから,タダで引き取る,場合によっては手数料をとって引き取る,ということになります。 そんなわけで,現在古紙リサイクルの主戦場は,一般家庭ではなく企業に移っています。ちり紙交換車で辻々回って回収する,という悠長なことはしていられないので,古紙が出るような現場から,大型のトラックでいっぺんに大量に持ち込まれる古紙を処理する,ということです。大規模な処理施設を持つ大企業や自治体だけが,従来のちり紙交換の仕事を引き継ぎ,他は淘汰されてしまったのです。
なるほど:1
古紙の価格がすごく安くなったことが主要因です。 ピーク時の10%くらいまで買取価格が下がったので、トラックいっぱいに回収しても採算が取れなくなって辞めていきました。 現在やろうとしても、ガソリンの高騰でさらに採算性は悪くなっていて無理でしょう。 それに、昼間にトラックで回収に回るというスタイルは、専業主婦が沢山家にいて、車が来たら古紙を持って出てきてくれるという状況がなければ成り立ちません。 共働き家族ばかりになった上に、古紙の定番である新聞の部数も大きく減ってることから、回収効率は非常に悪くなっているから、そういう面でも採算性は悪化してると思います。 なので、古紙の価格以外の面でも、問題山積みでいなくなってしまったんだと思うなあ。
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