解決済み
人間はミスをする生き物ですが、医療従事者はミスが許されませんよね…どうやって医療は回っているのでしょうか。 変な質問ですみません。私は理系に進みましたが、自分はドジだからという理由で医学部を選びませんでした。 学力的には入れたのですが、こんなドジは人の命を預かれないと思ったからです。 現在、一般企業で働いています。 気をつけていますが、やはり時々仕事でミスします。 これは私に限らず、新人も中堅も上司も、時々失敗をします。 私の仕事は、ミスをしたところで人の命が奪われたり、人の運命が変わってしまったりすることはありません。 だからといって手を抜いていいわけではないのですが、背負っているものは医療関係者よりずっと軽いと思っています。 ですが、医療関係者など、人の命を預かる仕事ではミスが許されないと思います。 しかし、社会生活40年くらいある中で、ミスをしない人間はいないと思います。一方で、重大な医療過誤は稀にしか起きていませんよね。 ミスを補いあえる、または防止できる仕組みがあるのでしょうか? それとも医療従事者はミスをしない超人だらけなのですか?
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ミスをするたびに防止策を考える。これが絶え間ない。そういうのが、物品の配置に至るまでチェックされている。 医療過誤は、スイスチーズ式(一撃のミスで致命傷)とスノーボール(雪達磨)式(ミスが重なってだんだんと致命的になる)に分類される。 これらをフェイルセーフやフールプルーフの考え方で、どこかで止める。 針刺し事故を防ぐために、一度カバー(キャップ)をはずした注射針には(再度カバーをするときに刺すので)カバーをしないで専用ボックスに捨てるとか、細かな工夫がなされる。 手術器械の滅菌でも、1回の滅菌に対して5種類の滅菌確認(化学生物試験)作業があって、しかもその結果をふたりで確認するとか、ほとんど異様。おまえ、頭おかしいんじゃないか? ってレベル。 輸血でも、①手術室フロアの保管場所に置くとき②保管場所からとるとき③手術室に入るとき④輸血器械にセットするとき⑤点滴や人口心肺で輸血するとき、これを二人以上で確認するとか。 そんでも「慣れで」すり抜けると、スイスチーズ式過失となる。穴のあいたチーズのように、いくつもの関門をすり抜けるということ。あとはそれから透析したりして死なせないようにするしかない。 たぶん不思議なのは、スノーボール式。医療事件に関わってきて、いつも不思議なのは、このパターン。これが多いのです。 なんで同じ人に何度もミスが重なるのか。もちろん連打するから重篤になったり死亡したりするのだけど、なぜ、連打するのか。もう不運としか言いようがない。治療のミスが重なることもあれば、点滴やら検査やらのさまざまなミスが重なることもある。これはもう「病院の風土」と言うしかない。 だから、スノーボール式は、患者側からしたら、一発目のミスが起きた場合、2発目をなんとかして防ぐよう医療者に注意させるしかない。 画像の読み取りなんか、もうぜんぜん信用できない。そもそも医者が見ているかどうかが怪しい。まさかと思うかもしれないが、あるあるなのです。つまり、医者が目の前で画像を見ながら説明するか否かは、ひとつのポイント。また、放射線医の所見はどうなっているのかと質問しても良い。 その上での見落としは、患者が自分で読み取るしかなくなるので、現実にはほとんど不可能。神仏に頼って運気をあげるしかない。 信用できないからと言って、ドクターショッピングであちこちで放射線を浴びるのはよくないから、正式にセカンドオピニオンを頼む。同じ画像で診断してくれる。もし、セカンドを断ってきたら危ない医者。(但しセカンドは高額だから、この症状なら意味はないでしょう等と言われることはあると思う) その意味で、患者側からは、スイスチーズ式は防げない。せいぜい廊下で転んだりしないように注意するしかない。自分の名前をしっかり言うとか(患者間違いは実は多い。1000床クラスの大病院で毎月二桁ある)。 また、「重大な医療過誤は稀にしか起きていません」という認識は、評価の問題なのでなんとも。僕はいつも書いているけど、たとえば中核都市の市民病院クラスで毎年2~3件の重大事故があるのだけど、それを稀と呼ぶかどうか。稀ではあるかも知れないが、死亡したり重度障害となっていない人でも、手足や内臓が多少でも不自由になったり、入院が長引いたり手術が増えたりするのは、当人にとっては大変なことだし。つまりそのレベルなら毎年数十人ずついるということで。(正確な数字はもう開示資料がどっかいっちゃった) 大きめの市民病院なら600床とみて、死亡あるいは植物状態、半身麻痺等が3/600床=1/200床なので、200ベッドにひとりが事件で死ぬというのは確率的にはけっこうな数字かと。そこまでゆかない障害なら10/600としても、60ベッドにひとりなわけで。なかなか恐ろしいものがある。(入院10日とみれば延べ入院患者数では母数は36倍以上になるから、600床×36=21600人。3/21600人=1/7200人ではある) ほとんどの医療過誤事件は、示談終結して口外禁止条項がついたりするし、公的病院でなければ、裁判で病院が負けたとしても報道はほとんどされない。そして医療裁判の半数は、白黒つかないままで和解終結。 本当の数字は実はわからない。部分的な数字のみで、それすらも病院が認識した範囲内であるのだから氷山の一角。
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