解決済み
現在、東京農業大学の生命科学部バイオサイエンス学科か法政大学生命科学部生命機能学科のどちらに進学しようか迷っています。 大手食品企業に将来就職したいならどちらに進学したほうがいいか教えて下さい。二つの大学の大手への就職率なども教えてくれるとありがたいです。
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東京農業大は大学全部が農・生命に関する学部なので、食品業界就職者数が高いです。一方で、農大から何人も採用するわけにはいかないので、農大生同士がライバルの状態であり、就職率で見ると日大生物資源などに比べて厳しい状況です。法政は就職率の点で強いですね。 とはいえ、農業大だって悪いわけではありません。以下は全学部の新卒就職者に占める食品大手26社就職の割合です。農・生命に関係ない学部を持つ法政大はランク圏外となっています。 https://www.asahi.com/thinkcampus/article-100529/ 農大は志願者の獲得にやや苦戦している印象です。※PDFファイル https://www2.sundai.ac.jp/news/2023news/2023s_bunseki_shiritsu_download.pdf#page=68 農大で人気の入試方式は共通テスト利用です。MARCHなど上位大学の共テ利用と異なり、共通テスト試験日のあとに出願が可能で、自己採点結果を確認したうえで出願できます。最近では共テ2科目型も導入しました。ライバルである日本大学の生物資源科学部が共テ利用を実施していない点が追い風になっています。 河合塾の偏差値の分布では、偏差値37.5が3入試、40.0が2入試、42.5が5入試、45.0が3入試、47.5が3入試、50.0が3入試、52.5が4入試となっています。 https://passnavi.obunsha.co.jp/univ/2860/difficulty/ 他の大学では、明治農は57.5が3入試、60.0が5入試、62.5が4入試です。日本大学の生物資源科学は偏差値40.0~62.5。法政の生命科学部が52.5~57.5。立教の理学部生命科学科が57.5。東京薬科大の生命科学部が45.0~50.0。農大は周囲がライバルだらけなんですよね。 2008年に法政が工学部生命機能学科を生命科学部に昇格したとき、受験生がそちらに流れてしまいました。文部科学省が環境・農学系の新設を推進しているため設置ブームになっています。今後、立教大が環境学部を、中央大が農業情報学部を、北里大学が獣医学部グリーン環境創成学科を、順天堂⼤学が⾷農学部を、東洋大学が環境イノベーション学部を、それぞれ設置することが確定しているため農大は厳しい状況です。MARCHに競り勝つことは無理筋でしょうし、日東駒専も総合大学としての魅力・ブランドを持っており熾烈な学生の奪い合いになりそうです。 農大より下の神奈川工科大学も工学部応用化学生物学科の設置を発表しています。大学ブランドで勝っていても、通学の利便性の点で少しは神奈川工科を選ぶ学生が出てくると予想されます。こうした経営環境を鑑みるに、10年後までブランドを防衛できるかが焦点だと思います。 対策として、農大は徐々に一般入試から総合型・公募・指定校にシフトしています。一般の定員を絞ることで高い偏差値を維持できます。全学部で評定要件なし・小論文なし・面接のみのキャリアデザイン総合型選抜が募集されています。公募型一般学校推薦型選抜は評定要件3.5と応募しやすく、小論文なし面接のみです。以下に入学者数と、それぞれの入試の定員が掲載されています。 https://imgur.com/a/3tavVFt 経営上の課題はもう1つあります。千葉にある東京情報大学です。ここも学校法人東京農業大学が経営しているものの、上手くいっておらず、総合情報学部は偏差値42.5、看護学部は37.5で、学生の大半を一般入試以外で集めている状態です。
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