急ぎの質問です。簿記2級の商業簿記の仕訳です。

Question

急ぎの質問です。簿記2級の商業簿記の仕訳です。販売した商品の一部については販売先からの請求に基づき販売価格で引き取る契約を結 んでいる。直近の 6 ヶ月の売上¥ 14,400,000 のうち 50 %はこのような契約をともなう売上であ り、売上に対する返品率は 45 %と推定され、返品対象の売上総利益率は 25 %であった。この直 近の 6 ヶ月の売上に対する予想返品に含まれる売上総利益相当額について、返品調整引当金を 設定する。

リース会社とパソコン 10 台のリース契約を、リース期間 5 年、リース料月額¥ 40,000 の条 件で結び、パソコンが納品され、同時に第 1 回のリース料¥ 40,000 を普通預金から支払った。こ のリース取引は、ファイナンス・リース取引であったため、利子込み法により処理することとした。

このふたつを解いて頂きたいです。

Answer 1

それらの問題について、詳細に解説いたします。

1. 返品調整引当金の設定

まず、問題の情報を整理しましょう：
- 直近6ヶ月の売上：¥14,400,000
- 契約をともなう売上の割合：50%
- 返品率：45%
- 返品対象の売上総利益率：25%

計算手順：

a) 契約をともなう売上額の計算：
¥14,400,000 × 50% = ¥7,200,000

b) 予想返品額の計算：
¥7,200,000 × 45% = ¥3,240,000

c) 返品に含まれる売上総利益相当額の計算：
¥3,240,000 × 25% = ¥810,000

したがって、設定すべき返品調整引当金は¥810,000となります。

仕訳：
(借) 返品調整引当金繰入 810,000
(貸) 返品調整引当金 810,000

解説：
返品調整引当金は、将来の返品に備えて計上する引当金です。この場合、返品によって減少する売上総利益相当額を見積もって計上します。これにより、返品が発生する可能性が高い売上に対して、適切な期間に費用を計上することができます。

2. ファイナンス・リース取引（利子込み法）

問題の情報：
- パソコン10台
- リース期間：5年
- リース料月額：¥40,000
- 利子込み法で処理

計算手順：

a) リース資産とリース債務の計上額計算：
月額リース料 × リース期間（月数）
¥40,000 × (5年 × 12ヶ月) = ¥2,400,000

b) 月々の支払いは、リース債務の返済として処理します。

仕訳：

1. リース開始時（資産の計上）：
(借) リース資産 2,400,000
(貸) リース債務 2,400,000

2. 第1回リース料支払時：
(借) リース債務 40,000
(貸) 普通預金 40,000

解説：
ファイナンス・リース取引は、実質的に資産を購入したのと同様に扱います。利子込み法では、リース料総額をリース資産とリース債務の計上額とします。毎月のリース料支払いは、全額がリース債務の返済として処理されます。

注意点：
- 利子込み法は、利息相当額に重要性がない場合に適用できる簡便な方法です。
- 通常は利息法を用いますが、簿記2級では利子込み法が扱われます。
- リース資産の減価償却は別途行う必要がありますが、この問題では触れられていません。

これらの仕訳と処理方法は、企業会計基準第13号「リース取引に関する会計基準」に基づいています。返品調整引当金については、企業会計原則注解18に基づいて処理されます。

簿記2級では、このような引当金の処理やリース取引の会計処理について理解することが重要です。実務では、より複雑なケースや詳細な計算が必要となることもありますが、基本的な考え方はここで学ぶ内容と同じです。​​​​​​​​​​​​​​​​