職種適性についてです。

Question

職種適性についてです。在職中の20代ですが、転職活動をしており、運良く大手企業のSE職に内定をいただきました。
未経験であるにも関わらずSEに転職できるのでとても喜んでいましたが、冷静に振り返るとSEに適性がないのでは?と思うことも多いです。

·他社の適性検査はかなり落ちた
·学生時代のプログラミング授業であまり理解できず再試験になるレベル
·卒業研究で解析ソフトを使用したがコードを書くのに苦労した
等です。

ちなみに理系院卒で数学的素養はかなりあります。

今回なぜ内定いただけたのか疑問に思ってきました。
CAB検査があったうえで通過したなら安心ですが、適性検査は性格のみでした。

面接で適性を見ているでしょうが、受け答えだけで判断されているようで心配です。

そのレベルなら辞めた方がいい、気にせず入社して頑張るべき、等ご意見お願いいたします。

Answer 1

元採用担当のおぢさんです。活字で手短に書きますので、厳しい感じがしたらご容赦くださいね。

まず、どこのどういう会社かわからないところへの適性について、会ったこともない人からここで質問されても、誰も回答しようがないですよね。ですので、私からも考え方だけの個人的見解となります。これが前提です。

さて、その会社さんがあなたに何を期待しているのか全くわかりません。ただ、それでも内定を出したということは、会社があなたに何らかの成果や成長を期待しているのは間違いありません。ですから、あっちの判断についてあなたがとやかく悩むのはナンセンスですから、この際は横に置きましょう。

そして、しっかり考えるべきは、あなた自身がそこへ入るという意思決定をどう判断するかですよね。ポジティブに予想すれば、そこでの仕事や人間関係がとてもあっていて、職業人として成長できる明るい未来という感じでしょうか。この道につながっているのであれば、文句なしに入社承諾するべきです。

一方で、ネガティブに予想すれば、学生時代の課題で手こずっていたわけですから、給料をもらいながら作る成果としてはお粗末すぎて結局短期離職となる暗い未来。その際のデメリットは、職歴欄が増えるということで、次の転職活動にはあまりよろしくないということくらいでしょう。究極的には、このデメリットリスクをあなたが飲むか飲まないかですかね。

繰り返しになりますが、会社は会社の判断として内定を出していますから、間違っていても会社の責任です。給料泥棒状態になったとしても、あなたの責任ではありません（←まぁ、叱られはするでしょうけど）。そして、あなたはあなた自身のキャリアにおける成功・失敗、各々のメリット・デメリットを天秤にかけてみて、入社or辞退のどちらに賭けるのかということでしかありませんよね。

ちなみに、大学の課題や卒研は、気持ちの中に嫌々やっていたところは無かったのでしょうかね。結構いらっしゃるのは、とりあえず理系学部に行ったものの、本当は向いていなかった（＝さほど好きでもなかった）という人。あるいは、学生生活で他の楽しみに没頭してしまったという人。

もしも、あなたがこのあたりに該当するのならば、次の判断基準は「あなたが仕事を仕事と割り切って、好きでなくても真剣にヤルべきこととして取り組める」かどうかかなと思います。学生さんは、よく「やりたい仕事」を探していますが、本来「やりたいこと」なんてお金を払ってやることであって、お金をもらいながらずっと楽しめる人なんてめったにいないのです。仕事は仕事としてお金を稼ぐための手段として割り切り、プロフェッショナルとして仕事には取り組む。そして、プライベートでは仕事で得られた収入で楽しく生きることは多くの人が実践していることでしょう。つまり、あなたが学生時代とは違うスタンスでSE職業務に取り組めるのであれば、明るい未来の可能性は十分に残されていると考えます。

もしも、課題や卒研には真剣に取り組んだのに上手くいかなかったのであれば、暗い未来の可能性がかなり高まりますから、入社辞退されるほうが賢明かなと考えます。

ここから蛇足です。

まぁ、IT系はかなりの人手不足で、理系人材なら誰でも構わないという空気にはなっていますね。会社によっては理系を諦めて、文系を採ってから教育訓練するところも増えてきています。そういう社会情勢の中での未経験者内定ですから、内定を疑うのはきわめて常識的な感覚の持ち主なのだろうと思います。