まず、教授と言っても講座の教授(主任教授)と病院教授、臨床教授、特任教授、分院教授などで違います。 最近は、病院教授、臨床教授、特任教授、分院教授は、普通に公募もされますが、病院人事でなることができます。つまり、人事担当教授と事務方の一存で決まります。主任教授は公募で応募した候補者が教授選を経てなります。外科系の教授選では、手術のデモンストレーションがあったりもします。 主任教授というのは、「大学医局」という会社のようなもののトップになるわけです。関連病院が支社や出張所になります。例えば〇〇県の〇〇大学の第1外科教授になるとすると、〇〇県にある大きな病院の大半の外科の人事権まで持つ強大な権力を持ちます。さらに、大学病院の3本の柱は「臨床、研究、教育」と言われています。外科の教授であれば、病院では外科部長の役割ですし、大学院生を指導して博士号を認める権利も持ちますし、講座全体の研究指導をしたり治験などをリードしたりしますし、医学部で講義をしたり臨床実習の指導をしたりもします。これらが教授としての仕事になります(もっとたくさんありますが)。 教授になるには、博士号を持つことは絶対条件です。博士号にも甲と乙があり、甲は大学院卒の人、乙はいわゆる論文博士で、論文の審査だけで博士号をもらった人です。教授のほとんどが甲博士を持っています。私は今までに1人だけ乙博士で教授になり、教授退官後に大学院に入った方は知っています。 留学もほぼ不文律で条件になっています。医師になって数年、だいたい大学院卒業直後ぐらいに1-4年ほど海外留学している教授が多いと思います。これは、今は基本的に医学論文は英語で書かなければならず、それを指導できる人でないとダメということなんだと思います。しかし、私の知る限りでも、留学経験のない教授、英語論文も書いていない教授が出始めていますね。 教授回診は、教授の仕事の3本の柱の二つに関わる、臨床と教育という仕事の一つです。部長としてどんな患者が入院しているか、主治医のプレゼン能力、診断手技をみながら、今後の検査や治療方針を指導したりする仕事です。
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何が違うか。 その科のトップという事。会社で言えばある部門のトップ。平社員と部長の違いって何、とおんなじ事。 また教授は基本博士を持っている。ただ博士を持っている医師は教授じゃなくてもゴロゴロいる。 教授回診は科のトップである教授が患者を把握するためと、医学生や若い医師の教育目的。 トップが科全体のことを把握するのは必要だし、大学病院は教育機関でもあるから、教育も大事。
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