建築だけが他と異なるからだと思います。 力学という観点からは飛行機も造船も橋梁もダムも建物も 同じかもしれません。しかし建築には法律がある。面白い ことに,大学の力学の講義で使う専門用語も建築だけが 違っていたりします。断面力を応力と呼び,応力を応力度 と(土木も昔はそうでしたが)呼ぶとか。 よく建築の先生が言う面白いことがあります。「土木は いいですね。法律が無いからいろんな工夫が自由にできて, 現場で材料開発ができて,原則としてすぐに使える。 唯一の制限は人に被害を与えないことです。建築は,いろ んな制限を受けていて,新しい材料を開発してもすぐには 使えないんです。」と。 多分機械系でも土木系と同じだと想像します。設計基準と いうのは機械でも土木でも指定されていて,その詳細は ちょっとずつ違っていますが,破壊確率○%以内で終局 状態が確認できていれば,自由に開発・研究・設計がで きるのではないでしょうか。 かつて,大学の外部評価が流行ったころ,建築学会の偉い 先生がある大学の評価委員長になって「とっとと,土木と 建築は分かれて,1年生から別の学科で教育をすべきだ。」 とおっしゃったという噂が,わりと広く知られています。 一方で,メーカーは土木の卒業生を造船分野にも配置 して,何も問題が生じていません。残念ながら,機械の 卒業生が土木工事には滅多に加わりませんが,土木の 事業の全体では,機械系の仕事も平行しますから相互 作用があります。トンネルの排気装置とか,高速道路の ゲート装置とか・・・ でも,建築だけは独立した事業として成立していたり しますね。
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