旧司法試験時代のおっさんです。 一口に旧司法試験と言っても、時代によってその内容や難易度にはかなりの変遷があるため一概には言えないのですが、現在の予備試験は合格率が4%弱くらいで、合格率そのものは旧司法試験と同程度の水準にありますが、旧司法試験の受験者数は年間3万人を超えていた時代もあるところ、予備試験の受験者数は、令和4年の数字で約1万3千人くらいしかいません。 旧司法試験(第二次試験)の試験科目は、教養選択科目が廃止されてからは6科目となっており、憲法・民法・刑法・商法が必須科目であったほか、平成11年までは民事訴訟法と刑事訴訟法が選択必修、それ以外に破産法・労働法・国際公法・国際私法・行政法・刑事政策が選択可能でした。平成12年からは選択科目が廃止され、民事訴訟法と刑事訴訟法が必修となりました。こうした旧司法試験時代に比べると、予備試験は科目数が多くなり受験生の負担が増えた分、科目ごとの合格ラインは旧司法試験時代より低下しているので、旧司法試験時代より難しくなっているとは一概に言えません。 また、短答式試験では多くの受験者をふるいに掛けるため、現在の予備試験で出題されているような平易な問題では無く、最近の大学入試共通テストを彷彿とさせるようなパズル形式の出題も多く出題されていました。 そして、旧司法試験の論文式試験は、現在の司法試験や予備試験の問題と異なり、問題文そのものは非常に短く、問題文がたった一行という問題も珍しく無かったため、受験生たちはかなりの知識を詰め込まないとまともな答案を書くことすら出来ないため、司法試験の勉強を始めてから合格まで4~5年かかった、あるいは10年近くかかったという人も珍しくありませんでした。 問題の内容自体は、マニアックな学説の知識が無いと解答を書けないこともあった旧司法試験時代より、現在の試験の方が改善されている面もあるのですが、例えば特に受験生のレベルが低い行政法の問題は、私のような旧司法試験合格者から見れば、ほとんど問題文の中に答えが書かれているようなもので、こんなもの「司法試験」じゃない、と言いたくなるものもあります。 また、予備試験はともかく、現在の司法試験については、答案の採点をしている法律学者の考査委員でさえも、旧司法試験の時代と違って、今の司法試験は単に順位を付けているだけで、法曹となるのに必要な法的知識や素養を判定する試験になっているとは言えない、と率直に認めています。 すなわち、旧司法試験時代においては、合格者数を1500人程度にまで増やしてしまった末期を除き、司法試験合格者であれば司法修習を経ることで、概ね法曹としての仕事を始めるのに必要な知識と応用能力、実務能力を備えていると認められていたところ、現在の司法試験は、政府の方針により合格者数を安易に減らすことが出来ないため、法曹として働くのは無理と思われるようなレベルの受験者でさえ「合格」とせざるを得ない、というのが実情になっています。 弁護修習における修習生の成績評価については、「優」「良」「可」の3段階で評価することになっているところ、旧司法試験の時代は実際に「可」を 付けられる修習生はほとんどいなかったのですが、今の司法試験になると、あまりに成績不良のため「可」とせざるを得ないという修習生も現れるようになり、その割合も年々増加しているようです。 旧司法試験の時代は、合格ラインすれすれのあたりに多くの受験者がひしめいていたため、多少合格者数を増やしても質は低下しないだろう、いや実際に合格者数を増やしてみたら司法修習がかなり大変になった、などというやり取りが繰り返されていたのですが、現在の司法試験は得点分布の状況が大きく異なるため、合格者数を100人程度前後させるだけで合格ラインの得点が大きく変わってしまいます。 現在における政府の方針では、できる限り年間合格者数1500人の水準を維持するということになっているのですが、司法試験の現場では1500人も合格させてしまうと合格ラインがとんでもなく低いラインになってしまうということで、最近はジリジリと合格者数が減り、令和4年の司法試験は合格者数が1403人となっています。
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旧司法試験から新司法試験に切り替わる際に、旧司法試験はいきなり廃止せずに新司法試験と併存させて合格者数を減らしていった。 平成21年度の旧司法試験の合格者数は、法務省発表では92名。 もっとも、別の回答者も回答しているとおり、試験問題は新司法試験の方がずっと難しく、深い理解が問われ、旧試験のような「予備校の論証パターン吐き出し+形ばかりのあてはめ」では採点者による評価は低い。 旧試験受験生たちは「旧試験は今よりもずっと難しかった」だの「今は旧試験よりもずっと簡単」などと言いたがるようだが、現行試験の受験生たちは抽象的・観念的な合格の難易の中で勉強しているのではなく、旧試験よりもずっと難しい論文問題の合格答案が書けるように苦悩しながら勉強している。今の人たちが「司法試験は少し頑張れば合格できる」という甘い考えで勉強を開始しても、論文問題の壁の前におそらく挫折してしまうでしょう。 chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.moj.go.jp/content/000002130.pdf
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要するに、学びの環境が大きく変化したことも、旧新を比較すれば旧司法試験における条件の悪さもあったでしょう・・・ 現在はネットなどを活用しながら学べたり、飽きるくらいの基本書や解説書や過去問集などが出版されてるし・・・ さらに難解なのが、旧司法試験時代は六法の条文自体がカタカナ・漢字表記で、現在の条文のように、口語的とか現代文に改めてあるとかではないので、非常に読みづらい条文だったからね・・・ まあ、それはさて措くとしても、その時代の人たちは必ずいうんですよ、昔はな昼間は一生懸命働いて夜は寝るのを惜しんで一生懸命勉強したもんだ、それが今の奴らは・・・ 俺たちの時代にはな、それこそ、死ぬ気で勉強して、友達と遊ぶとか彼女とあれこれしたいとか考えることもしないくらい勉強に没頭したもんた、それが何だ今の若い奴らはよ・・・ とか、ボヤいたりするのが好きなんですよ、で、司法試験は何度落ちたの?何で弁護士の夢を諦めることになったの?とか、逆に訊くと、顔を背けて口を濁したりさ・・・ 然るに、旧司法司法に何度か挑戦してみたものの、気付いたら30歳代になり周りから自分が取り残されていたりさ・・・ 友らは結婚したりして幸せな家庭を築いていたり、会社でそれなりの役職についていたりで人生を謳歌してるのに、自分は狭いアパートとの一室で机にしが付いてた日々を回想すると、涙が溢れて来たりして・・・ と、いうことで、まあ、現在の法科大学院コースからとか予備試験ルートからとか、そういう選択肢もなかったし、予備校に通ったり独学でひたすら勉強をしたりと、どこか暗いイメージが昔の司法司法にはあったからね・・・ まあ、ですから、新旧対決的には、どっちもどっちだと思いますよ・・・
合格難易度は、予備経由の新より合格者500人時代の旧の方が上。1,500人時代の旧と比較したら、どっこいどっこい。 試験問題自体の難易度は、予備・新の方が上。旧は基本的に論パのコピペで答案が書けた。新で論パのコピペやると「F」が付く。
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