その他有価証券評価差額金はなぜ純資産なのでしょうか？

Question

その他有価証券評価差額金はなぜ純資産なのでしょうか？

Answer 1

純資産の定義
「資産負債の差額」
資産にも負債にも認められないものが純資産に追いやられる訳です。

その他有価証券は一般的な金融商品の考え方に基づき時価評価しますが、その差額は本当に売却して出た利益ではないため損益には載せられません。なので純資産に追いやって繰り越しているわけです。

Answer 2

ではその他有価証券の時価が額面を上回ったとします。

その場合（額面1000、時価1100）
その他有価証券100/その他有価証券評価益100
になります。

その他有価証券評価益は収益科目なので
ＰＬの当期純利益が増えますね。
当期純利益が増える＝利益剰余金の増加＝純資産が増える

結果純資産が増えています。

その他有価証券はその性質上ＰＬを通して純資産を増やすのは
いかがなものかと思われているので
直接純資産で処理します。

Answer 3

その他有価証券は、時価によっては差額利益を得ることを目的として保有するものから政策保有株式など多種多様なものが含まれているため一様に損益に含めるわけにはいかないから