漫画ではないですが、某有名誌で編集者をしていました。 漫画系の4大出版社(集英社、講談社、小学館、KADOKAWA)の採用実績を見ると、国立は東大や京大、一橋、次第は早慶、このレベルの大学が多いです。 MARCHクラスでも少し採用されている学生はいますが、それ以下になると激減します。 まあ、採用倍率が100倍以上で上記の学生ですら不採用者続出が現実なので……。 しかも、難関を潜り抜けて入社することができても漫画編集部に配属されるかは会社次第。漫画雑誌を多く扱っている集英社でさえ、入社20年以内に漫画編集部に配属される社員は3割程度と言われています。 つまり、出版社に入社できても確率の低いギャンブルに身を委ねなければいけないんです。 ちなみに新卒採用あれば、上記で挙げたレベルの大学に進学したいところです。でも、そうなると高校は偏差値が県内トップクラスの学校に進学したほうがいいでしょう。 給料に関しては40代で1000万円を超えてきます。でも、編集者は完全なブラック職種。特に漫画編集部は入稿~校了にかけての時期は、徹夜で作業する日もあります。一応、会社に仮眠室があり、不眠不休で仕事をするわけではないですが、体力的にかなりハードです。 また、漫画だと連載雑誌の人気アンケート、コミック単行本の売り上げなどが漫画家だけでなく編集者の評価にも直結します。そのため、プレッシャーや精神的なストレスも結構キツく、メンタルを病んで休業・退職する方も少なくありません。 もちろん、やりがいはありますけど、プライベートはかなり犠牲にするかな。土日も仕事になることが多いし、朝は遅いけど夜も遅くまで仕事するため、友達と飲みに行くこともできない。 私はコミックじゃない週刊誌で編集者をしていましたが、数年間の勤務で心身ともにボロボロ。そのため、会社を辞めて自分のペースで仕事ができるフリーランスを選びました。 あと、漫画以外の編集部に配属される可能性も高いため、そこも想定しておいたほうがいいですよ。希望部署じゃないって不貞腐れてしまうと、編集者以外の部署(営業・総務など)に回され、下手すると編集者に返り咲けなくなってしまうので。 ともあれ、新人作家を発掘し、作品とともにブレイクさせるのは漫画編集者にとっては大きな醍醐味です。そういう実績を作ると漫画編集部以外に配属される可能性も低くなるため、面白みのある仕事ではありますけどね。 長々と書いてしまいましたが、将来の参考にしていただければ幸いです。
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