親の扶養に入っている学生です。 学費のためにアルバイトを掛け持ちしています。 収入の内訳は 昼のバイト(飲食店)での収入…

Question

親の扶養に入っている学生です。
学費のためにアルバイトを掛け持ちしています。
収入の内訳は
昼のバイト(飲食店)での収入が2022年度は約40万円夜のバイト(ガルバ)での収入(報酬？)が2022年度は約38万円でした。

昼のバイトでは年末調整などを行っているのですが、夜のバイトではそういったことはした覚えがありません。
また、夜のバイトでは控除として所得税対象額から10.21%の源泉所得税と厚生費が引かれています。

夜のバイトの店長には
「収入(所得だったかもしれません)として扱われないから何もしなくていい」
と言われているのですが、不安です。
今の所税金が上がってしまう(？)103万円は超えていないのですが、このままガルバのバイトを続けると超えてしまいそうです。

もしガルバのバイトを続けて昼・夜合計で103万円を超えてしまった場合、どうなってしまうのでしょうか。
また、親の扶養から外れるにはどうしたらいいのでしょうか。

勉強不足で回答を頂いた方にいくつも質問をしてしまうかと思いますが、よろしくお願いいたします。

Answer 1

長くなりますけど、分かりやすく書いてるつもりなのでしっかり読んで理解してください。

ガールズバーの場合は雑所得という種類の収入になり、アルバイトの場合は給与所得という種類の収入になり、それぞれ計算の仕方が違います。

103万円というのは給与所得の場合で、雑所得が含まれる場合は103万というのは関係なくなります。

まず、収入と所得と言うのは全く別物になります。収入から経費を引いたものを所得と言います。

扶養の条件は「合計所得48万以下」となります。この合計所得というのは、あなたの場合はバイトの給与所得とガルバの雑所得の合計となります。

所得の計算は、雑所得の場合は報酬から経費を引いたものです。ここで言う報酬とは10.21%の税金や厚生費が引かれる前の金額になります。
そして、経費というのは厚生費や衣装代、店までの交通費などがあります。税金は経費になりません。（後で説明します）

38万貰ったということは厚生費など含めると多分ですが45万くらいかなと思います。仮に45万が何も引かれる前の報酬だとすると、経費は厚生費が（仮に）3万、衣装代が4万、交通費が3万だと仮定すると合計で10万円が経費なので、雑所得は45-10=35万となります。
なお、ガルバの場合は個人事業主扱いなので年末調整など店はやってくれません。自分で計算して確定申告する必要があります。
所得にならない、なんてことはありません。店長の言ってることは意味不明です。多分、店長も税金のこととかよくわかってないんだと思います。

給与所得に関しては、経費というのがないため、経費の代わりになる給与所得控除というのを収入から引きます。給与所得控除というのは、経費の発生しない給与所得者のために、不公平にならないように収入に応じて経費の代わりに引きましょうというものです。

控除額は最低でも55万スタートなので、とりあえず収入から55万引けば良いです。収入というのは税金などが引かれる前のバイト代です。もし交通費を貰って場合、交通費は非課税なのでその分は収入から引いてください。

アルバイト代が年間40万の場合、もし交通費が1万含まれていた場合は40万から1万引いて収入は39万円だとします。ここから55万引くのでマイナスになります。マイナスの場合は所得は0とします。なので、あなたの2022年の給与所得は0円になります。

バイトを1箇所だけでしてる人はバイト先で年末調整をしてくれてるはずなので、その時に貰った源泉徴収票というのがあるはずです。それを確定申告の時に使います。

そして最後に雑所得と給与所得を足すので、今回の例だと35+0=35万が合計所得となります。

扶養の条件の48万以下をクリアしてるので扶養から外れません。

ちなみに、なぜ103万というのがあるかと言うと、給与所得の場合はさっき書いたように収入から給与所得控除というのを引く、それが最低55万あると書きました。103万から55万引くと給与所得は48万になります。なので、アルバイトだけで考えれば103万まで稼いでも所得48万以下になるので扶養になれるということです。もしこれに雑所得が加わり合計所得が48万円超えると扶養になれません。

なので、バイト以外の収入がある場合は103万と言うのは関係ないということになります。

扶養に関してはこの合計所得で判断しますが、あなた自身の税金に関してはさらに計算が必要です。

合計所得から、所得控除というのを引くとあなたの最終的な所得が計算されます。所得控除は合計所得から引くことの出来る経費のようなもので、学生なら勤労学生控除というのがありますし、自分で健康保険を払ってる人は社会保険料控除というのもあります。

とりあえず学生に関係するのは勤労学生控除と基礎控除というものになります。
基礎控除は48万、勤労学生控除は、27万、合計で75万を合計所得から引けます。

今回は合計所得が35万という例だったので、35万から75万引くとマイナスになるので、あなたの2022年の課税所得は0円ということになります。

課税所得に税率をかけて税金の計算を行いますので、課税所得が0なら税金は発生しないということになります。

ここで、ガルバから引かれてる10.21%の税金がどうなるんだ？と言う話が出てきます。あなたはガルバの店を通して10.21%の税金を収めてることになります。約3万くらいですかね。

本来は税金が発生しないあなたが3万円納税してることになる。これを取り戻すのが確定申告です。

確定申告をすることで、報酬から引かれていた分の税金を取り戻すことが出来るというわけです。

ガルバで働いてる人はたくさん稼いでるのに確定申告しない人も多い。キャバクラとかも同じです。
確定申告しなくて脱税じゃないか？と思うかもしれませんが、このように予め店が税金を払ってますので、ざっくり計算で年間で500万以上稼いでる場合でなければ、本来払うべき税金より多く収めてることになるので、脱税ではなく損してるだけということになります。だから税務署もあえて何も言ってこないだけなのです。

なので、あなたは今からでもきちんと確定申告をすることで税金の還付が受けられますから確定申告してみてください。

扶養から外れてたくさん稼ぎたい場合は、親にそれを言うだけです。すると親は年末調整の時にあなたを扶養として申告をしないだけで良い。しっかり伝えることが大切です。そうしないと親が脱税してしまうことになります。

長くなりましたが以上です。分からないことがあればご質問ください。