出版業界で働いている者です。 質問者さんは新卒採用という意味で仰ってると思いますが、直接知っているだけでも3人います。ちなみに出版社の規模は中堅クラスです。 うち1人は、大学時代からライターとして活躍。有名誌に署名記事を書いていたレベルのような人です。次の1人は、自分の大学で発行していた大学新聞の編集長だった人物です。 最後の1人は、学生時代に編集アシスタントのバイトとして入ってた人です。編集長がその働きぶりをベタ褒めし、本人にエントリーを勧めて、幹部や採用担当者に「アイツは優秀だから採ったほうがいい」とプッシュしたそうです。 また、新卒採用ではなく中途採用になると半数以上が中堅以下の大学になり、専門学校卒や高卒の方もいます。ちなみに中卒(高校中退)という方も知り合いに1人だけいました。 私は編集プロダクション(以下、編プロ)経由で準大手クラスの出版社に転職しましたが、大学は偏差値50台前半。全国的には無名の私大で、編集者になった卒業生は私が初めてだったみたいです(苦笑)。 編プロで働いていると「業務経験あり」という扱いになり、学歴ではなく職歴で評価されます。そのため、中堅以下の大学出身者、大卒以外の方は、編プロ経由で出版社へのステップアップを狙う方が多いです。
出版社ってそもそも採用人数が少ないうえに有名大学の人が大量にエントリーしてくるので非常に競争が激しいんです。集英社の例で言うと毎年20名弱しか採用をしていません。そこに東大早慶の人が押し寄せてきます。そして選考最初に書類選考と適性検査(最近はWebテスト)をします。ここで大きな足切りが行われますので、偏差値55前後の大学の方の多くはここでいなくなります。突破できたとしても熱意や思いは皆が持っていますので差別化要因にはなりません。結果として作文力や基礎学力が高くコミュ力も高い有名大学の人ばかり採用されることになります。
なるほど:1
「偏差値55前後の大学から大手出版社に就職できた人っているんですかね?」 まれにいると思いますよ。例えば、いったん出版系の下請け会社に勤め、過酷極まる労働環境で生き残り、さらにとんでもない活躍をして実績を作った人が出版社にヘッドハンティングされる…とかそういう。「叩き上げ」というヤツですね。 「例えば出版社での面接でマンガに対する子供心や少年っぽさ?など他の人にはないキラキラしていて夢を持っているというか」 そういう「夢とキラキラはあるが、実際に夢を実現するための能力(学力や根性やコミュニケーション能力やスケジュール管理能力)が不十分である人」はぶっちゃけ「外注」でいいので、なかなか採用しないことでしょう。 そういう人が必要な時は「少年の心を持つ読者座談会」等々を開き、夢を語ってもらい意見を言ってもらったりアンケートに答えてもらったりして謝礼1日1万とか支払って終わり、ってな感じで足りてしまうわけです。 そもそも大手出版社の採用には何千人もの学生が応募してくるのです。その中には「学力にすぐれ、受験戦争を戦い抜いて難関校を突破した根性があり、なおかつ少年らしい夢とキラキラも持っている人」も普通にいるわけです。そういう努力家をさしおいてまで「夢と少年らしさとキラキラはあるが、高度な頭脳労働に耐える下地があるかどうか不明な人」を採用することはまずないことでしょう…。 ご参考になれば。
その出版社が求めている専門分野に精通していれば採用の可能性はあります。
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