おそらく質問者さんの常識ではないことを延べます。 最初に声優という職業はありません。 声の芝居をする役者を便宜的に声優と呼ぶ人がいるだけの話です。 最近ではメディアなどで声優と名乗っていますが普段は違います。 本人や周囲の人も必ず「役者」と呼びます。 私も「声優の〇〇です」という人には会ったことがありません。 中には理解できない人がいるので日本の医師制度に代入してみましょう。 職業は医師(役者)で専門が耳鼻科(声の芝居)といった具合です。 もちろん、内科(舞台)や外科(映画)の医師(役者)もいます。 このように世間で声優と呼ばれている人は役者なのです。 続いて芝居についてです。 前述のように役者が声の芝居をしているわけです。 演技と芝居の区別がつかない人も非常に多いです。 日本の義務教育では演技を教えることになっています。 体操も立派な演技ですからね。 なので演技経験がないという日本人はいません。 つまり、体操やスケートのように表現することが演技です。 声の表現だけでよいのなら、そんなに楽な仕事はないと思います。 演技の習得には感性も必要ですが芝居は理論です。 芝居で最も重要なことが役作りというものです。 本の世界観から役をプロファイリングして台詞の感情などを考えます。 これができれば、あとは台詞を出すだけの話になります。 役者にとって役作りは非常に重要なものなので、 アフレコの段階でできていないと「帰れ」と言われます。 役作りができている前提で注文を出して来るわけです。 演技は台詞を出す時に必要なものですね。 このように芝居は役のプロファイリングが非常に重要です。 ある意味、五教科すべてが必要な仕事であると思います。 プロファイリングが間違っていないかは数学の証明問題のようなものです。 国語力はもちろん、常識といった点で社会科や理科の知識も必要です。 特に理科は理論中心ですから非常に役にたちます。 英語に関しても常識的な知識は必要になります。 何だかんだといっても役者は社会人ですからね。 ここで質問する全員が養成所という概念しか持っていません。 中には養成所に入れば成功すると思っている人もいます。 ところが、声の芝居をするための養成機関は色々とあります。 それこそ役者の数だけプロセスがあると言えるでしょう。 これは役者の経歴や所属を調べれば一目瞭然です。 舞台出身で声の芝居をしている役者は非常に多いです。 有名なところで小山力也さんや石川由依さんは本業が舞台です。 また、諸星すみれさんは劇団だし大橋彩香さんはホリプロです。 小倉唯ちゃんもハロプロのオーディション出身ですね。 日髙のり子さんはアイドル出身だし、 小林ゆうさんや上坂すみれさんはデルモ出身です。 久住小春さんのように現役アイドルでも主役をやった人もいます。 このように、今はどこが自分に合っているのかを選択する時代です。 質問者さんは女性ということですから、 先にアイドルになってしまうという選択肢もありますね。 そこから声の芝居へとシフトして行くという方法もあります。 私がオススメするのは劇団ですね。 養成所よりも遠回りに見えるかもしれません。 しかし、劇団では挨拶や発声などを叩き込まれます。 本の読み方(音読じゃないよ)や芝居を学ぶことができます。 実際に舞台に立ってみて、それからシフトしても遅くないということです。 最初は大衆演劇や市民劇団でもいいじゃないですか。 そういったところで経験を積んで上を目指すのが役者です。 俳優座では多くの人が声の芝居もしています。 役者にとって最も重要なことは何なのかを考えてみましょう。 アフレコは舞台よりぬるいですが、それでも罵声・怒声は普通にあります。 ちょっと怒鳴られただけで萎縮したり泣いてしまっては仕事になりません。 なので、役者に最も必要なものはメンタルの強さだと思います。 どちらかといえば、ちょっと鈍いぐらいの人の方が向いていると思います。 また、一般の会社であれば休んでも周囲の人がフォローしてくれます。 しかし、役者になるとそういうわけには行きません。 事前に話があれば代役をたてますが基本的に休めません。 どれだけ体力に自信のある役者でも決して身体を冷やさないのです。 こうした体調管理がしっかりできるのがプロの最低条件であると思います。 声の出し方では多くの人が誤解をしています。 わけのわからん芸人が言うから滑舌なんて言葉が有名になりました。 まともな発声もできずに喉を潰した奴が何を言っているのかと思いますね。 有名になったので最初に滑舌の稽古をすべきと勘違いする人が多いのです。 とにかく最重要なことは発声と発音です。 未就学児でもできることなので、それほど難しいことではありません。 その正確な発声・発音で滑舌の稽古をしなければ何の意味もないのです。 素人さんが思っているより滑舌は重要ではないのです。 正確な発音ができれば、ある程度の速さには対応できますからね。 プロでも悠木碧さんのような速度で台詞を出せる人は稀です。 アフレコに関しては尺に収まれば何とかなります。 数%ほど出ても修正ができます。 しかし、声に芯がないと女性の場合は浮いた声になってしまいます。 オカルト番組であるような「囁くような声が入った」状態ですね。 私は元音屋なので、こうしたトラブルはよく経験しました。 そして素人さんが最も勘違いしているのがボイトレです。 広義には発声・発音も含まれるのですが一般的ではありません。 ボイトレの目的は仕事用の素晴らしい声にすることです。 実は素晴らしい声の役者も普段喋りの声は冴えないです。 私の知る限り仕事・普段変わらないのは菅原正志さんぐらいです。 とにかく、やたらと声がでかい人ですね。 なので普段喋りの声では何の指標にもなりません。 最低でも発声・発音がしっかりできた声を指標にすべきです。 ほとんどの人は発声と発音ができると声がよくなります。 私や中居正広さんのように悪くなってしまう人も稀にいます。 私の知り合いの女の子は布団を被って練習していましたね。 10メートルほどある川の対岸で話し合ったりすることもあったようです。 TVのアナウンサーはそんな感覚で発声しています。 いくらかお金はかかりますが、カラオケやスタジオでも練習できます。 劇団に入れば大手は稽古場や小屋を持っているので好きなだけ練習できます。 最後に日本の芸能についておさらいしましょう。 芸能の発祥はシャーマンなので縄文時代だと思います。 各地に神社が建てられると神楽が始まりました。 鎌倉時代になると今のシンガーソングライターである琵琶法師が出現します。 その後に能や狂言が生まれ安土桃山時代に歌舞伎の原型が誕生します。 当時の歌舞伎は巫女に妖艶な舞をさせてから客をとる売春組織でした。 江戸時代になると幕府が禁止したので男歌舞伎になります。 それでは、どのような人が芸能に従事していたのでしょう。 それは士農工商という身分制度の外にいた人たちです。 いわゆる非人と呼ばれた人たちですね。 非人は警備、勧進、物乞い、芸能などが生業でした。 明治時代になると賤民廃止となりますが何百年も続いてきたことです。 一朝一夕に国民の意識改革が行われたわけではありません。 『伊豆の踊子』でも旅芸人が物乞いと同じ扱いを受けています。 日本の芸能にはこうした土壌があるわけですね。 だからこそ、役者というのは誰にでも頭を下げる仕事なのです。 こうしたことを理解せずに芸能界入りして病んでしまう人もいます。 ともあれ、若さというのは目標に向かって邁進できる特権だと思います。 やらずに後悔するより、やって後悔したした方がよいに決まっています。 挫折した時はどうするんだという人がいます。 そんなものはどうにでもなります。 仕事がないと嘆いている人は本気で探していないだけの話です。 私も非常に厳しい時に転職しましたが何とかなっています。
なるほど:3
基本は何と言っても演技力です! 豊かな感情表現、様々な声色、アニメ声優であれば絵に合わせた表現(アフレコ)ができる必要があります。 セリフの練習などはネットで検索すればフリーの台本がありますのでそれを使うと良いのではないでしょうか。 シチュエーションボイスを録ってどこかのサイトに投稿すると感想も聞けると思います。 学力はストーリーを理解できる程度の知識があれば十分ではないでしょうか。 アニメ分野の知識も増やしておくと良いと思います(アニメをたくさん観てどういった喋り方をしてるかなど)。 最近のアニメ声優さんはアニメに声を当てる以外にも、歌を歌ったり(アニメソングやキャラクターソングなど)、アニメのライブで踊ったり、アニメ関連のラジオでパーソナリティをしたりと多岐にわたる活動が多いです。 たぶんこの辺は声優学校で訓練があるかと思いますが、やるなら歌って踊れる体力をつけておくとかは今のうちから自力で準備できますね。 専門学校に通う際のお金の負担を少しでも減らすのなら、一人暮らしはせずに実家から通える学校が良いと思いますよ。
なるほど:1
大手の声優スクールでも年間50万円ほどで週1レッスン受けられたりしますよ。 まず高校に入りアルバイトをしながら演劇部などで基礎を教わる。 アルバイトで貯金しながら、 入学金などを貯めてレッスンに通う。 役者で学校の勉強は必要ないという方もいますが、知識はあった方がいいです。 こまかなニュアンスがわからない 情景を思い浮かべられない 台本が読めないなど 古典を知らないなどなど 独学でやると変な癖がついたり 標準語と東京弁を混同したり 萌え声しか出せない人になります。 スクールに通うと 発音に厳しくされ綺麗な発音になります。 発音綺麗だなって思う方の出身校に行くといいですよ
なるほど:1
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