矯正歯科医の将来性 国立医学部を目指していた甥っ子が、成績伸び悩みで断念し、公立の歯学部に進路を変えようとしていま…

Question

矯正歯科医の将来性

国立医学部を目指していた甥っ子が、成績伸び悩みで断念し、公立の歯学部に進路を変えようとしています。矯正歯科医に興味があるようですが、将来的に開業したら、ある程度の収入は得られるものでしょうか。
一般の歯科と異なり自由診療なので、夢がありそうだ、と甥っ子は話していますが、周りに歯科医の知人もいないため、質問させていただきました。

Answer 1

正直言って矯正だけでやっていくのは難しいと思います。
以前は矯正歯科医は 人数も少なくその地域の一般歯科から紹介をしてもらって繁盛しているところが多かったと思います。
しかしながら最近は 一般歯科の先生でも矯正に手を出したり マウスピース矯正と言う にわか仕込みでも できそうなものが流行っていますので、患者さんがそちらに流れています。
ちなみに私は 卒業時に矯正に一番興味がありましたが 矯正の医局には入らず 矯正に力を入れている歯科医院に就職しました 。そこで一般歯科や矯正歯科を学びながらセミナーに多数参加しスキルアップしていきました 。今は 医療法人の理事長として歯科医を何人も雇い、一般歯科はもちろん 矯正も多数行なっています。

追伸: 矯正歯科はやってい楽しくやりがいがあります。 時々変なことを言う患者がくるのが難点ですが 歯並びが良くなって泣いて喜んでくれる人もいます。

Answer 2

＞将来的に開業したら、ある程度の収入は得られるものでしょうか。

自費診療になるでしょうから、その人の実力や商才にもよるでしょう。

Answer 3

こればかりは慎重に考えて進路変更する必要があると思います。

まず、歯科医師は国家試験の合格率が相当難関していますから、歯科医師になることがまず目標になってきます。
入学は歯学部は比較的容易ですが、歯科医師国家試験となると、国公立歯学部の学生でも2割は落ちるという大変シビアな試験になっています。
合格できずに大学だけ言って、歯科医師を諦める学生も私立だと多いです。

そして、その上で歯科研修医1年以上が必修ですが、半数以上の研修医が最低賃金レベル、年収200万を切ります。
その上で、矯正歯科医師になるとすると4年大学院(矯正学講座)も行く人が多いですから、授業料を払って4年また勉強します。

そして開業。資金はテナントでない場合は、土地、建物、器具で資金が1億は必要です。

ここまで矯正歯科医になるための時間、資金を費やして、収入を得る様になります。人気の歯科であればかなりの収入があげられると思いますが、それでも収入を得られる為に上記のような長い道のりがあるので、余程興味がないと挫折する可能性もあります。
とても長い道のりです。

もともと国立医学部を希望されているので、もう少し頑張って国立医学部にチャレンジするか、できる環境なのか(浪人等)、それとも上記の状況を把握した上で、進路変更して矯正歯科医になる道に進むのか慎重に考えるのが良いと思います。