現在高校2年生です(♀︎) 小さい頃から保育の職に就きたくて短大で 幼児教諭免許･保育士をとろうと考えています。 …

Question

現在高校2年生です(♀︎)
小さい頃から保育の職に就きたくて短大で
幼児教諭免許･保育士をとろうと考えています。
が最近本当に保育士になるべきか悩んでます。仕事量の割に給料が…。残業が…。など。
もちろんやりがいのある素敵な仕事だとも認識してます。
○保育士、保育学生、保育の道をやめた方
○仕事内容、お給料
○保育以外の職業
などなど。お話を伺いたいです。

Answer 1

かつて保育園・こども園(幼稚園)勤務、サラリーマンを経て、現児童デイサービス在職の保育者です。
僕も高2の時、保育者を目指しました。
ただ、当時は進路を決める際、強いて挙げるなら、小さい頃から年下(子ども)の面倒を見るのが好きだったこと、今となっては現場を知らないが故の浅はかな考えでしたが「可愛い子ども達と毎日楽しく遊んでお金を貰えるなんてこんな楽な仕事は無い」と思い、何となく目指しました。
以下、質問者様が挙げている項目毎に記載しますね。

①保育士、保育学生、保育の道をやめた方
僕は2年制の専門学校へ進学し、幼稚園教諭二種免許と保育士資格を取得しました。
保育園で1年、幼稚園で5年働いた後、全国展開している中小企業へ転職しました。
保育の世界を離れたのは元々一般職も経験してみたいと思っていたことも去ることながら、保育という正解もゴールもマニュアルも無い仕事の難しさに気持ちの余裕を持てなくなり、頭と心をリセットしたいと思ったからでした。
転職先の仕事はマニュアル通りやれば成り立つものだったので負担もだいぶ減り、石の上にも3年間在職しました。
しかしながら、サラリーマン特有の建前と社交辞令中心の世界に疑問を抱くことも多く、「やはり人と自然体で関われる福祉の世界で働きたい」と思っていた時、知人が児童デイを起業することになりました。
オープニングスタッフとして呼ばれ、巡り巡って保育の世界に戻り、現在に至っています。

②仕事内容、お給料
【仕事内容】…メインは子ども達との遊びですが、一言で遊びと言っても、経験を積み重ねる中で多くの引き出しを持つことや、関わる年齢に適したものを考えないと成り立ちません。
また、遊ぶだけではなく物事の良し悪しを伝えることや、それに伴う信頼関係の形成、保護者対応、職員との連携、指導案や個別記録作成など仕事は多々あります。
【残業】…各園によりますが、僕が働いていた保育園は「天気が良ければ外遊び」・「“本物を見て感じて欲しい”という方針で壁紙や作り物は不要」という園だったので、残業はほとんど無く、職員会議や勉強会等で残業する際は残業代が出ていました。
一方、幼稚園は指導案に力を入れ、作り物や制作物も多い園だったので、特に行事前になると担任の先生方は夜遅くまで残って仕事している姿が見受けられましたが、残業代は出ませんでした(3年前から「働き方推進改革」が国で始まったこともあるので、恐らく今現在は改善されていると思います)。
現職場も残業は無く、イレギュラーで超勤(残業)が必要になった場合、残業代の代わりに別日の勤務時間が短くなったり、時に半休くれることもあります。
【お給料】…保育業界や介護業界では「仕事量と金額が釣り合わない」とよく言われますし、僕も当時は退職理由のひとつでもありました。
しかしながら、一般企業へ行ってみて実感したのは「貰う金額自体は大企業くらいにならないと変わらない」ということでした。
過去職3つの手取り額を比較すると正直どんぐりの背比べ程度で、ご参考までに保育園約15万(臨時職員・賞与あり)、幼稚園約14万(嘱託職員・賞与無し)、前職約16万(正職員・賞与あり)といった感じでした。

③保育以外の職業
前職では生産業をしており、商品の点検や検品、在庫管理、顧客先への配送などを行っていました。
最終的には退職してしまいましたが、保育の世界ではなかなか学べなかったビジネスマナー、名刺交換、組織の一員としての自覚や立ち居振る舞い、礼儀作法などを多々学ぶことができ、とても良い人生経験になりました。
また、転活中に日雇い派遣の仕事をしていた時期があり、コンビニ弁当工場、引っ越し業者、ゴミ収集、飲食店皿洗いなど、様々な職種を体験しましたが、僅かながら各世界の裏側を知れて新鮮かつとても楽しかったです。

4つの職場を経験してきて思ったのは、比較したらどっちの仕事の方が楽というのはありますが、それでも単純に楽な仕事なんてありませんし、完璧な職場もまたどこにもありません。
やる前からああだこうだ考えたところで何も始まりませんし、実際やったらやったでどんな仕事であれ不平不満は必ず出てくるものです。
「やりがい」・「人間関係」・「環境」・「地元」・「高収入」・「出世」…仕事をする上で大切なのはどこにモチベーションを置くかです。
僕は「例え給料が高くても続かなければ意味が無く、どんなに安くても長く続けられる方が良い」という考えから、「やりがい」と「人間関係」をモチベーションとしています。

長くなってしまい、申し訳ありません。
保育の仕事は大変なこともたくさんありますが、その反面やりがいもひとしおで、子ども達の成長、出来ないことが出来るようになっていく喜び、この仕事でしか得られない嬉しさがたくさん、たくさんあります!
子ども達は何ものにも代え難い“宝”です!!
夢に向かって邁進して下さいね(｡•̀ᴗ-)✧