「内に甘く、外に薄い阪大」とよく言われています。 教授選を見ていると、臨床は長らく純血主義でした。東大や京大でも純血ではなかったそうで、阪大の例は極めて珍しいそうでしす。 教授選では、「本学出身者にいくらでもいい人はいるのに、何で他学出身?」という雰囲気が漂っているとも聞きます。 しかし、皮膚科が長年にわたる不人気で阪大出身者の入局が少なく、あったとしても開業志向が強かったりで、遂に生え抜きから出せなくなり、最近、遂に東大から移入教授を迎えました。 基礎は、他学出身者や他学部出身者がいつも数名います。これはどこの大学でも同じでしょう。 私の知る限りでは、医局人事で、他学出身者で医局にスタッフとして残った例としては以下のようなものがありました。 奈良県立医大→阪大内科入局→阪大内科助教授→阪大医学部保健学科教授 和歌山県立医大→阪大内科入局→阪大内科講師、医局長兼務→開業 外科系の教室としては、旧第一外科の流れを汲む心臓血管外科、呼吸器外科、旧第二外科の流れを汲む消化器外科Ⅰ、Ⅱ、乳腺・内分泌外科、旧小児外科の流れを汲む小児成育外科の5つがあります。 学内で旧第二外科は人気があり入局希望者が多かったですが、旧第一外科は心臓移植で有名であったにも関わらず、ハードなのと医局の窮屈そうな雰囲気から入局希望が少なく、その反面、名声に惹かれるのか他学からの入局が多かったです。 まあ、医局にいて日頃から露骨に区別をつけるというのはないですが、大学院入学や関連病院に出向するときに本学出身優先というのはあるように思います。この点、他学にも同じようなことはあると思います。実力があればそれなりに評価されると思いますが、同等であれば生え抜きが有利でしょう。 因みに、白い巨塔で有名になった浪速大学医学部第一外科教授財前五郎のモデルになった人物は、大阪大学医学部第二外科教授神前(こうさき)五郎氏だと言われています。山崎豊子が阪大病院に入院中に大名行列と称される教授回診など大学医学部のヘンな習慣を目にして執筆したそうです。 「本当のところ、どうだったんですか?」と第二外科の先生に伺ってみたところ、「そりゃ、君、火のないところに煙は立たないだよ」とニヤっと笑われたのを覚えています。
なるほど:1
すごく良いコースには行けないでしょう。体質はなかなか変わらないものです。
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