4月からの新人看護師 残業について

Question

4月からの新人看護師 残業について新人のため業務割り当ては少なく自分の仕事だけなら定時で終わります。しかしほかの先輩達が仕事割り振りが多いためフォローに入り残業する日が多いです。
私の仕事場は自己申告制であり、残業する前に残業申告書を職場長に提出するという仕組みになっています。会議でも声をかけられたらではなく、自分からだしましょうというふうになっています。しかし新人で仕事がみんなと同じようにできないので申告がしずらくいつもサービス残業をしています。
先輩によっては声をかけてくれ申告書書きなと言われ、提出することが今まで2回ありました。
職場長は優しい方ですが、職場長から書きなと言われることはないです。
職場長に相談すべきか、それとももう少し仕事ができるようになってからにすべきか悩んでいます。どうすべきだと思いますか、意見をお願いします。

Answer 1

仕事の成果やあなたの能力とは無関係に、本当に残業をしたのなら残業申告書を提出して、残業代を受け取らなければなりません。サービス残業をしてはいけません。

「いけません」と厳しく書いたのには理由があります。最近の労働関係の法律はたいへん厳しくなっており、働いた者に規則で決まっている適正な賃金を支給しなかった会社や組織は、社長や理事長が厳しく罰せられます。最悪の場合は営業停止処分になったりします。ですから、あなたの病院、職場のためにもあなたが正しく残業を申告することは従業員としての義務なのです。

新人でまだ他の皆さんと同じレベルで働けないから残業申告を躊躇するというあなたの感性はとても謙虚で、感性としては褒められるべきものです。その気持ちは人として素晴らしいので、気持ちだけは続けてもらいたいと思います。しかし、あなたの能力がまだ低くて、先輩方と同じ成果をまだ出せていないことは、あなたの時間当たりの賃金、すなわち給与や残業代が低いことでちゃんと反映されているのです。他の先輩方と同じだけ働いてもあなたの給与は低いはずです。そのうえ残業代も受け取らないと、不当に低くなってしまいます。だから、残業申告をして残業代を受け取っても賃金として適正なので遠慮はいらないのです。

以上のとおり、「残業申告はしなければならない」ものですし、「残業申告しても能力・成果の低さは反映されているから適正」なのです。

そう言われても謙虚なあなたは戸惑うかもしれません。その場合は、職場長など適切な方に、今日はこういう仕事を何時から何時まで残業したので、このとおり残業申告をさせてもいますがよろしいでしょうか、と申告書を見せながら訊いて確認をもらっておけばよいでしょう。いつまでもする必要はありませんが、1か月ぐらいしてみてはいかがですか？ そのうち職場長から、もういちいち確認をとらなくてもよい旨を言われると思います。

コロナで大変な環境下、しかも新人でも大変で、二重の意味でご苦労様です。医療は国を支える大切な仕事です。ぜひ、誇りをもって、適切な賃金を受け取ってお幸せな職業人生を歩んでください。